変転(栞の場合)-4
穴開きストッキングとショーツを身にまとい、両手、両足の自由を手枷と足枷で奪われた英子は両手を固く握り、目を閉じて現実逃避するしかない。
そんな英子は胸に垂らされたローションを男たちの手で塗り広げられると歯を食いしばり、顔を歪めて気持ち善さを感じまいと懸命に耐える。
「英子さん、素直にならなきゃダメだよ。クククッ、ローションを追加しようか……下腹部と太腿にタ~ラタラ…スリスリ、スイスイス~イ」
四人の男たちは上半身と下半身に分かれて陣取り、両手両足に始まり下腹部から胸の膨らみ、内腿から鼠径部へと擦り英子を悦びの頂に導こうとする。
「ウッウッ、クゥッ~…いやっ、気持ち善くなっちゃう」
「気持ち善いことをしようって言っているんだから、好いんだよ。我慢したり抗ったりしちゃダメだ。身体が感じるままに気持ちを解き放つんだよ」
男の手が無慈悲にも下着を剥ぎ取り、穴開きストッキングだけを着ける姿にしてしまう。
「イヤンッ、気持ち善くなっても笑ったりしない??」
「笑うわけがないだろう。俺たちは英子さんを気持ち善くしようって頑張っているんだからな……ローション、ス~リスリ…マン毛が邪魔だな。ス~リスリ、ス~イスイの邪魔をする」
「剃っちゃえばいいだろう。チンコマンコする時に毛切れの心配もなくなる、英子さんがエッチの後で不快な気持ちになることもないだろう」
「そうだな、俺たちが剃毛するんじゃ英子さんが恥ずかしいだろうから、同性の剃毛係を用意してあるんだよ……入ってくれ」
「ようやく出番のようね……ふ~ん、この人なの??スタイルが良いし美人。あなたたちのチンポはギンギンでしょう。クククッ、私がもっともっと興奮させてあげる。この人もあなたたちもね……」
ノーカラーの一つボタンの上着とテーパードパンツは身体にフィットしてスタイルの良さを強調し、如何にもテーラードスーツ然としたシルエットの黒いスーツを着けた女性は部屋に入るなりすべての人たちの注目を一身に集め、本人もそれを意識して立ち居振る舞いに一切の無駄がない。
「私のバッグとテーブルを用意していただけますか??」
キャスター付きテーブルとクロコダイル皮の女性用ボストンバッグが運ばれると、幾つかのバイブレーターやローション、首輪、縄などと浣腸器をこれ見よがしに取り出して整然と並べ、ニコッと頬を緩めて剃刀を手にして英子に見せつける。
「いやっ…ハァハァッ……」
テーブルに並べられたオモチャと持ったまま突き出された剃刀を交互に見る英子は、いやっ、と一言漏らしただけで息を荒げ、赤く染めた瞳は女の右手から離れることがない。
「フフフッ、大胆なエッチが出来るように陰毛を処理してほしいの??きれいな肌を傷つけたくないから剃刀じゃなく電気クリッパーでツルツルの赤ちゃんマンコにしてあげるね」
手にした剃刀をテーブルに置いた女はサージカルクリッパーを取り出して、
「これは医療用。剃毛では必ずと言っていいほど肌を傷つける。それは細菌感染の原因になるから手術前の剃毛には傷のつきにくいサージカルクリッパーを使う。あなたのきれいな肌を傷つけないようにするね……私は紫苑。あなたは??……英子さんね、分かった」
両脚をU字形の足乗せ台に拘束されて股間を隠すことが出来ず、両手も手枷に繋がれた英子は唇を噛んで紫苑を睨むしかない。
「私を見る英子の視線…ウフフッ、いいわよ、責めを催促しているようで……」
サージカルクリッパーをテーブルに置いた紫苑は使い捨て手袋を着けて鋏を手にし、英子の陰毛を無造作に刈り取っていく。
「アンッ、そんな……鋏で切った後でツルツルマンコにされちゃうの??」
「そうだよ、嬉しいでしょう。動かないでね、きれいな肌を傷つけたくないから」
鋏を電気クリッパーに持ち替えて恥丘をスベスベにすると割れ目の周囲を手袋越しに撫でる。
「英子さん、ツルツルマンコにされるのは嬉しいだろう??赤ちゃんマンコを俺たちのチンポ4本でズボズボ、グチャグチャ、オモチャ扱いでオマンコが真っ赤に腫れるほど犯して突きまくってやるよ」
「オマンコだけじゃないぞ。尻の穴も内臓が出てくるほどズコズコしてやるから楽しみにしてくれよ」
「忘れちゃダメだよ。チンポを入れる穴は2つじゃなく3つあるだろう。可愛い口にも俺たちのチンポをぶち込んで、クッチャイ精液を吐き出すんだろう」
男たちが言葉で英子を犯している間もサージカルクリッパーを持つ紫苑は休むことなく剃毛を続け、割れ目の縁の微妙な部分も剃り落してしまう。
「ビーナスの丘も割れ目の周囲も汚れを知らない赤ちゃんのようになったよ……あなたたち、英子を四つん這いにして尻を私に向けてくれる」
手枷と足枷を外されて拘束椅子から降ろした英子に首輪を付けると、ウッと艶めかしい声を漏らして恨めし気な視線を紫苑に向ける。
「首輪が似合うわよ。首輪は従属の象徴、四つん這いになって尻を突き出しなさい。アナルの周囲の産毛もきれいにしてあげるからね」
男たちに促されて座面に膝をつき、背もたれの上部を抱えるようにして四つん這いになった英子は命じられるままに尻を突き出して窄まりを丸見えにする。
「動いちゃダメよ。アナルにチンポを突き入れてもらう時、きれいじゃなきゃ嫌でしょう??産毛1本残さないきれいな窄まりにしてあげる」
「いやっ、ハァハァッ……ドキドキが止まらない…恥ずかしいから早く済ませて…」
「傷つけたくないから我慢してね。穴の周囲の皺を伸ばしてクリッパーできれいに、フフフッ、可愛い尻の穴になったよ。誰に見せても、何を突き入れられても恥ずかしくないアナルになったから安心して犯されようね……その前に……」
そばに居る男に視線で浣腸を合図する。
紫苑の様子から浣腸されると推察しても英子は四つん這いの姿勢を崩すことなく息を荒げ、肩を震わせて昂奮を隠すことなくその瞬間を待つ。
ローションを塗り付けた手袋越しの指先が窄まりを撫でると英子は下半身をフルッと震わせ、ヒィッ~と一声漏らして四つん這いの姿勢から崩れ落ちる。
ピシッ……紫苑の手が尻を打つと、
「痛くしちゃ、イヤッ……」
艶めかしい瞳を背中越しに紫苑に向けた英子は四つん這いに戻り、フルフルと腰を振り浣腸を催促する。
キュッ、チュルチュルッ、キュッ~……「ヒィッ~、くる、くるっ、イヤンッ、オチリに何かが入ってくる……アァッ~ン」
浣腸を終えると再び休憩となり控室に戻った英子は浣腸液を排泄し、アナルにオチンポを迎えても恥を掻きたくないからと夫に再び浣腸してもらう。
変転(栞の場合)-3
「部屋を替えて始めます……監督に確かめるように言われたのですが、アソコはきれいにしてもらえましたか??」
「お尻ね…旦那様に手伝ってもらってきれいにしたよ。だいじょうぶ……」
雨宮に案内されたのは二階の一室で窓にはカーテンが引かれて外の様子を見ることが出来ず、中央には英子を辱めながら甚振るための拘束用椅子が鎮座している。
「この部屋で、この椅子に拘束されて善がり啼く英子さんをご主人に見てもらいます。その際にご主人がどうされるかはお任せします」
「分かりました。この作品も前作品も出演に際して妻を後押ししたのは僕です。僕の性癖を満足させるために頑張ってくれる妻の引き立て役になりたいと思います」
その後、英子と名乗る栞と夫は二人で壁際に移動し、小声で言葉を交わしてしっかりと抱き合い唇を重ねる。
「いいなぁ、この部屋は…シンプルで清潔。好い女を啼かせるのに相応しい部屋だ。そうだ、まだ名前を聞いてなかったな、教えてくれよ」
「……えい、英子です。痛いことや怖いことはしないでください」
「分かった、気持ち善いことしかしないと約束するよ。お前たちも守ってくれよ」
「分かっているよ。俺たちは女性、特に好い女には優しいからな……英子さん、おいでよ。ハグしようよ」
「いやっ、変なことをする積りでしょう??」
「俺たち全員、怖いことや痛いことはしないと約束しただろう。気持ち善いことしようよ、おいで」
おずおずと近付いた英子を抱きしめた男は左手を背中に添え、右手で頭を抱えるようにして髪を撫でながら、耳元で可愛いよと囁く。
「アンッ、いやっ、からかっちゃイヤッ……アフッ、クゥッ~ン……」
髪を撫でながら唇を合わせると艶めかしい吐息を漏らして全身が弛緩し、その場に崩れ落ちそうになる。
ヌチャヌチャ、ニュルニュルッ…ウグッ、アウッ、クゥッ~ン…口腔に侵入した舌は英子を翻弄して自在に戯れ、胸の膨らみを揉みながらスーツを脱がせても気が付いた様子がない。
「スカートスーツ姿は如何にも出来る女……スーツを脱ぐと白いブラウスと黒いストッキングに黒いショーツで上品な色気を撒き散らす好い女。たまんねぇな」
「ストッキングをよく見ろよ。分からねぇか……」
「えっ、そうか…クククッ、穴あきなのか。黒いパンツを脱がせると観音様が丸見え……想像するだけで涎が出るよ」
男たちの会話で英子は昂奮と期待を滾らせ、肩で息をしながら隠しようもないほど震えを帯びる。
「英子さん、震えるほど期待しているのか??それとも俺たち四人を食い倒そうとする武者震いですか……俺もキスしたいな。柔らかそうな唇と抱き心地のよさそうな身体…そそられるよ」
男は英子を抱き寄せ、唇をツンツンと合わせて舌先で唇をなぞる。
アウッ、クゥッ~ン……艶めかしい声を漏らす男の背中に回した英子の両手に力がこもる。
「おいおい、そんなに強く抱きつかれたらなにもできないだろう。気持ち善くなりたいんだろう」
「からかっちゃ、イヤッ。男性四人相手に抵抗しても勝てるとは思いません。好きにすればいいでしょう…ハァハァッ」
英子は肩を上下して息を荒げ、上目遣いに男を見つめる。
声を発することなく英子の肩に手をかけた男はブラウスのボタンを一つ、また一つと外して肩を滑らせ脱がせてしまう。
「ふぅっ~、好い女が相手だと緊張するな……もう一度キスしようか」
再び抱き寄せた男は唇を合わせてドロリと唾液を流し込み、赤く染めた瞳に欲情を滾らせる英子から視線を逸らすことなくブラジャーのホックを外す。
男に抱きしめられて唇を奪われた英子はブラジャーを外され、三人の男たちと夫に染み一つなく成熟した女性らしい妖艶な背中を見せる。
「色っぽい背中と白くて適度な丸みを帯びた尻 に続くムッチリとした太腿ときれいな膝裏、脹脛から足首に至るスラッとしたラインは見るだけでそそられるよ」
唐突に参入した監督の言葉が男たちの欲情に火を点ける。
「俺は監督と違って、腰回りから尻や太腿にもう少し脂肪をのせたムッチリ感が欲しいよ……染み一つない白い肌が薄い脂肪をまとうムッチリ感。抱き心地が好いだろうな、想像するだけで涎が出るよ」
「そんなことを言うお前の股間がモッコリしているのは想像のせいなのか??それとも目の当たりにするムッチリ英子さんのせいなのか??」
「まぁ、もう少し柔らかみのある身体が好いというのは欲が深すぎるか……チンポが英子のマンコに入れさせろと吠えているのは事実だよ」
「英子さん。俺はあなたの口で一回目の満足を得たけど、オマンコにぶち込みたいという男がいるんだよ、協力してやってくれ」
「せっかく用意した椅子だから座ってもらおうか」
鉄棒のようなモノに開脚で座るリクライニング椅子が設えられ、手枷と足枷が何か所かにある卑猥な形で見つめる英子は昂奮と不安でゴクッと唾を飲み、両脚は立っているのも辛そうにフルフルと震える。
抱きかかえられたままの英子を引きはがした男が肩を突くと、背後の卑猥な椅子に座り込んでしまう。
座面はU字形にカットされて尻を隠すことが出来ず、今は尻を守る下着を剥ぎ取られて男たちに嬲られるのを想像するとハァハァと肩を震わせ、腹部が上下するほど息を荒げて頬が紅潮するのを止めることが出来ない。
卑猥な椅子の足乗せ台で足枷を着けられては両足を閉じることもできず、鉄棒のような処から伸びる手枷で両手を吊りあげられる英子は挑むように見つめていた男たちから視線を外して目を閉じ、我が身に降りかかる恥辱の光景を想像して期待と不安でゴクッと唾を飲む。
変転(栞の場合)-2
「どこかに好い女が居ねぇかなぁ」
「そうだな、俺は三日間してねぇから鼻血が出そうだ」
「今日は朝一の小便に精子が混じっていたから便所が栗の花の匂いでくらくらしたよ」
「いやだ、いやだ。穴があれば竹輪の穴にでもぶち込みたいと言うお前たちとは一緒に居たくねぇよ」
「そうだな、お前のチンポは休みたくても女が休ませくれないもんな。もてるチンポは可哀そうだな。もうすぐ、赤玉が出るんじゃないか」
「クククッ、好い女を見ても役に立たない小便だけのチンポになるのか…そんな時が来れば男を廃業だな……この部屋で休憩していこうか」
カチッ…「あっ、失礼。休憩しようと思ったんだけど、むさくるしい男四人は邪魔ですね」
「いいえ、どうぞ。私は直ぐにこの部屋を出ますから」
部屋の作りなど普通の民家の一室としか思えない場所にOL風の女性が一人いて通りすがりの男たちが休憩するなどありえないシチュエーションだが、成熟した女性の魅力と一見粗野だが清潔感のある男たちの出現が違和感よりも先行きを期待させる。
「こんな好い女を逃がす手はないだろう。どう思う??」
「そうだな、溜まっているしな……やっちゃおうか……初対面の女性に失礼かもしれないけど、精嚢が空になるまでやらせてもらえませんか??」
「えっ、何を言っているんですか。そんなことを許すはずがないでしょう。失礼します」
「そうですか…しょうがないな。やらせてくださいとお願いしたからには、このまま引き下がるわけにもいかないので覚悟してください」
「失礼ですね。許しませんよ……」
「OLか…いいなぁ。一つ提案があります。あなたから見れば俺たちは胡散臭い男たちかもしれませんがセックスについては自信があります……試してみませんか??」
「何度言えば分かるのですか。非礼を許しません」
「……俺たち、いや、俺の我慢の限界だ……チンポをしゃぶってもらおうか」
「出来ません。そんなことをするわけがないでしょう。私は失礼します」
ソファから立ち上がった女を押し戻した男はベルトを外して下着ごとズボンを下ろし、早くも宙を睨むペニスを突き出す。
蛇がまとわりついたように血管が浮き上がる男根は陰水焼けで赤銅色に輝き、見つめる英子は禍々しさにゴクッと唾を飲む。
「しゃぶってくれよ。あんたのような好い女に舐めてもらいたいんだよ……顔を背けるんじゃない」
パチッ……ヒィッ~、痛い……頬を打たれた女は恐怖で逃げることもできない。
「手荒なことはしたくないんだよ。もう二度と俺に手を上げさせないでくれ。男が四人もいるんだよ…敵うわけがないだろう。咥えろ……」
男に顎を掴まれて宙を睨むペニスを押し付けられては抗う術もなく、女は嫌々と顔を振りながらもついに口腔にねじ込まれてしまう。
「クククッ、思った通りだ。柔らかくて温かいあんたの口はチンポを咥えてこそ良さが活きる。愛する男に愛を語る口が俺のチンポを咥える…どんな気持ちだ??」
「ウグッ、グゥッ~…ハァハァッ、このことは誰にも言いません。非道は許しますから、もう許してください」
「クククッ、止めるわけにはいかないな。覚悟してもらうよ……先ずは俺の精液を受け止めてもらおうか」
台本のないAV撮影、科白や進行に不自然さがあるが英子はそんなことを気にすることもなく捻じ込まれたペニスを喉の奥まで迎え入れる。
グチャグチャ、ヌチャヌチャ…他人に凌辱される妻を見たいという夫、親友の優子を誘って性的好奇心を満足させることもあった英子と名乗る栞。
そんな英子だからこそ捻じ込まれたペニスに嬉々として顔を前後しながら舌を絡ませる。
「おいおい、そんなに気を入れてオシャブリしなくていいよ。逝っちゃうじゃないか……クゥッ~、気持ち善い。たまんねぇよ……」
英子の頭に手を添えて腰を前後していた男は、クゥッ~と感に堪えぬ声を漏らして突き出した腰の動きを止め、
「いい、気持ち善い…クゥッ~、逝っちゃうよ、受け止めてくれ……」
ヌチャヌチャ、ジュルジュルッ……「ウッウッ、ウグッ…クゥッ~…ウッ、イヤッ、すごい、火傷しそうなほど熱い精液がお口の中に……」
迸りを受け止めた英子は背中を丸めてヒクヒク震わせ、満足の証を喉の奥めがけて解き放った男を上目遣いに見つめる瞳は妖しく燃える。
受け止めきれなかった男汁が口の周囲を汚し、口元から滴る様子が凄惨な色気を醸し出す。
ペッ…ペッ……吐き出された精液を吐き出した英子は口元を拭い、嫌がる風もなくハァハァッと息を荒げてズボンを穿き直す男を見つめ、残る男たちを順に見つめていく。
「気持ちよさそうだな……見つめるオレのチンポもギンギンに興奮しちゃったよ」
「お前のチンポが噛み切られちゃうんじゃないかと心配したが、いかにも美味そうにしゃぶられるのを見て羨ましかったよ」
「膝丈のスカートがずり上がって、なまっちろくてムッチリな太腿を剥き出しにしてフェラチオに興じる…ますます気に入った。好い女だ…俺たちも楽しませてくれるだろう??」
「凄惨な様子が不足しているけど口内発射は好い画だった。少し休憩しようか……休憩の後は英子さんに辛い場面が続くと思うけど期待しているよ。それと、ご主人にも参加してもらいます」
「フゥッ~、ここまでは、ほんの触り。クチャクてドッロドロの精液を口の中に吐き出された時はオエッってなったけど、旦那様が凌辱される私を見れば喜ぶだろうなと思うと身体の芯が熱くなっちゃったの」
「ねぇ、変なことを聞くけど、他人やビデオカメラに見られながらの行為ってどんな気持ちになるの??」
「もしかして、優子。監督の申し入れを受ける積りなの??……あっ、ごめんなさい。余計なことを言いました。気にしないでください……」
伏し目がちに謝る栞に微笑む健志は、
「二人で撮影見学に行ったと聞いたけど、優子がAV出演の誘いを受けたのですか??それは聞かなかったなぁ」
「そうじゃないの。誘いの言葉はあったけど冗談に決まっているじゃない。だから言わなかっただけ…気にしないで」
「優子は魅力的な女性だから冗談とは思わないけど、賛成はしないよ」
「うん、分かっている。健志が嫌がることはしないと約束する……話が変な方向に進んじゃったけど、栞、それからどうしたの??」
変転(栞の場合)-1
「いいなぁ、優子はこれから食事、セックス付きの居候。その後、仕事を順調にこなして二人の関係に問題が生じなければ幸せな結婚でしょう??」
「ウフフッ、夕食は、井原西鶴が女性の好む食べ物は芋蛸南瓜と言ったらしいけど、芋と蛸があった。カボチャはなかったけどね……美味しいお酒を飲みながら馬刺しとタコ刺しでたんぱく質補給。健志は私が笑顔になると嬉しいらしいの、羨ましいでしょう??」
「良かったね、優子。学生時代から優子がそばに居てくれたから今の私がある。優子の幸せは私の笑顔に通じる」
「ありがとう。私も栞がいつも一緒に居てくれて心強かった。これからもよろしくね……ねぇ、何かおかしいことを言った??」
優子と栞、二人を交互に見ながら頬を緩める健志に突っかかるような言葉を吐く優子の顔も綻んでいる。
「仲の好い二人を見ているとオレも幸せな気分になる。栞さん、今度はご主人と一緒に来てください」
「私の旦那様かぁ……健志さんも見たでしょう??私が出演したAV……実は先日も撮影したんだけど、私が言うのもなんだけど旦那様が壊れちゃったのかと心配になったの……」
「えっ、どういうことなの??栞……」
箸を置いた優子は驚いたような表情で栞を見つめる。
俯いたまま手の中で弄るガラス製の盃を見ていた栞は意を決したように、グイッと飲み干して顔を上げる。
「DVDが出来れば発売前に見てもらう積りだけど、今日は話しを聞いてね」
手酌で盃を満たした栞は半分ほどを飲み、フゥッ~と息を吐いて話し始める。
金曜日、退社後に夫と待ち合わせをして少し離れた街のホテルで宿泊。
翌朝、栞が以前付き合った事のあるAVメーカーの担当者が迎えに来てくれた。
「深沢さん、お茶や朝食をとる時間はありますがどうしますか??」
ルームミラーの中で視線を合わせた栞の夫に声を掛ける。
「雨宮君、気を遣わなくていいよ。直ぐに撮影現場に行こうよ、いいでしょう??」
栞の言葉に夫も同意し、
「うん、いいよ。期待や不安、そんな時間を過ごすなら現場に直行した方が気が楽だよ」
「分かりました……現場に向かいます。ご主人には打ち合わせの際に伝えてありますが今回のスタジオは庭付き戸建て住宅です。そのうちの一室を深沢さんの控室として用意してあります。メイク室と衣裳部屋は荷物室も兼ねています……何か質問はありますか??」
「雨宮君、そんな堅苦しい話し方をされると緊張しちゃうよ。昔のようにってのは無理でも、もう少し柔らかくお願い」
「えっ…むずかしいなぁ。今、話しているのはオレの知っている深沢栞さんじゃなく、英子と名乗る女優。女優さんは神さまのような存在だから、昔のようにってのは今の立場じゃ難しいです」
「ウフフッ、ありがとう。うまく言葉にできないけど、雨宮君の現場だから安心できる」
「助監督だから俺の現場じゃないけど、深沢さんと仕事をして確かな目標が出来ました。俺の方こそ、ありがとうございます……その交差点を右折すれば直ぐです」
「おはようございます。英子さん、お久しぶりです。今日もよろしくお願いいたします……雨宮君、控室にご案内してください。後で打ち合わせや説明を兼ねて伺います」
「こちらの部屋です……バスルームもついています。冷蔵庫には酒こそ入っていませんが飲み物があります。必要なモノがあれば仰ってください、可能な限り用意いたします…監督が来ますのでお待ちください」
「もうすぐ始まるんだよね。ドキドキする……他人チンポでヒィヒィ啼かされるのを見るって、どんな感じ??」
「僕の性癖ってヤツかな。大好きで大切な栞が目の前で凌辱されてオマンコに他人の精液をぶちまけられる……大切なモノを壊されたり奪われたりするのを見るのは自分の身体や心を犯されるのと同じくらいキリキリするけどなぜか昂奮する……嫌いにならないでくれよ」
「ウフフッ、私は旦那様が大好き。あなたが喜んでくれることは私の幸せに通じる」
「お待たせいたしました…ご主人とザックリ打ち合わせたように前回と同じく台本はありません。英子さんの様子やノリを見ながら進めていきます。それと今回はご本人の希望でご主人も要所要所で参加します。それも流れを見ながらですがね…ご主人、それでいいですね??」
「私次第ですが、お任せします」
「それではおよそ一時間後に始めたいのですがよろしいですね??メイクと衣裳をお願いします……それと、パッケージ用撮影などスチール撮影はムービーと同時進行で行います。それでは後ほど」
シャワーを浴びてメイク室に移動し、今回の撮影ではマスクを使いたくないと夫を通じて伝えてあったので栞と分からないように念入りに化粧をしてもらった。
「どうですか??」
「さすがプロの技です。鏡の中の私とすれ違った夫に無視されそうなほど別人にしていただきました」
「良かった、安心しました人妻らしい清潔さと妖艶さ、我ながら上手くメイクできたと思うけど英子さんの元々の魅力があればこそですね」
「こちらが本日最初の衣装になります。監督は英子さんが本来持っている清潔さを押し出しながら、大人の女性が持っている妖艶さをスーツで隠してほしいと仰いました……多分、その期待に沿っていると思います」
「英子さん、お願いします……えっ、深沢さんですよね??さすがプロのメイクさんの技です。あっ、元がいいからですね、失礼しました」
「ウフフッ、仮面や目隠しなしでもだいじょうぶ??準備は終わりました、案内してください」
昔、付き合った事のある女を撮影現場に案内する雨宮の気持ちはどんなだろう??旦那様と同じような気持ちかな、それとも過去の女の現在には興味がないだろうか??そんなことを考える余裕が栞にはある。
「おぉっ~、素晴らしい。普段の英子さんがどのような衣装で仕事をしているか知らないけど紺のスカートスーツが良く似合っている。清潔さと、すれ違った男性が振り返えられずにいられないような大人の女性の魅力。想像していた通りの印象です」
「監督、褒め過ぎです。そんなことを言われると緊張してしまいます」
「嘘じゃないよ。細かい台本がないから入ってきた男優たちの表情や言葉が彼らの印象であり、それを証明してくれるでしょう」
女に飢えた男たちが独りでいる女性に会い、欲望を剥き出しにするという現実にはあり得ないような設定で始まると説明し、スチール撮影を済ませると、
「カメラの準備はいいね。男優たちを入れなさい……始めるよ。スタート」
5
シノはタケの分身に塗り付けたリンゴジャムを舌先で舐め取っていく。
「フランクフルトにはケチャップやマスタードもいいけどリンゴジャムも美味しい。タケの意見に賛成する」
「もう一つ、リンゴのコンポート作りにワインやシナモンもいいけど、マン汁漬けもなかなかのものだよ」
「イヤンッ、もういい。リンゴは、おしまい」
リンゴジャムとコンポートで獣欲を昂ぶらせた二人はシックスナインの体勢でオーラルセックスに興じる。
ジュルジュル、ジュボジュボッ…アンッ、いやっ、この子が、オチンポが大好き……シノはフェラチオで欲情を高め、チュルチュル、ズズズッ…クンニリングスでシノを責めるタケは分身に与えられる快感で昂奮し…クゥッ~、ダメだ。シノのフェラで弾けそうだよ。
「ダメだよ。逝っちゃダメ……ジュルジュルッ、ジュボジュボッ…ハァハァッ…入れて、タケとつながりたい」
真っ赤なショーツに指をかけてガーターベルトとストッキングを残して足首から抜き取り、柔らかな内腿の感触を確かめるように這わせた指が鼠径部を撫で上がり割れ目の縁を擦る。
「入れるよ……ウッ、温かくて気持ちいい。そんなにウネウネすると逝っちゃうよ」
「うそ、何もしていないよ…アァ~ン、いやっ、身体の震えが止まらない。ねぇ、抱いて。強く抱きしめて」
正常位から結合を解くことなくタケが足を伸ばした対面座位に変化して唇を合わせ、胸の膨らみが変形するほど両手で尻を抱えて密着する。
「タケの鼓動を感じる……大好きな男に身動きできないくらい抱き締められるってこの上ない幸せ。身体を動かせないけど気持ちは解放されて自由になる。何の不安も感じないの…もっと。もっと強く抱きしめて」
「大好きだよ」
耳元の囁き声でブルッと身体を震わせると結合部が刺激されて、イヤァ~ンと艶めかしい声を漏らすシノを右手で抱き、左手は髪を撫でる
「ウフフッ、髪は女の命って言うでしょう…その髪を好きでもない男性に触られるのは不快だけど好きな男に撫でられると大切にされているんだなぁと思える。タケは前髪を整えてくれたり、手櫛を入れてくれたりする…ウフフッ、大好き」
足を伸ばした格好から胡坐をかき。ベッドのクッションを利用して対面座位でつながるシノのオンナノコを突き上げ、
「好いベッドだ。クッションを利用してシノを可愛がることが出来る。寝心地もいいだろうよ」
「イヤァ~ン、ベッドの感触を確かめるって言ったのは方便だと知っているでしょう??朱莉だって気付いていたよ」
「クククッ、可愛いなぁ……可愛いシノにいいモノを見せてあげるよ」
シノの尻を抱いてつながったまま胡坐から再び足を伸ばしたタケは、
「シノ、結合を解くことなくオレに背中を見せる格好になりなさい……そうだ、ゆっくりでいいよ」
抜けないようにと下半身をタケに押し付けたまま身体を反転しようとすると予期せぬ刺激が伝わり、ウッと喘ぎ声を漏らしたシノは眉間に皺を寄せて唇を噛み、目を閉じる。そんな様子を背後から見たタケは、
「シノ、目を開けてごらん」
「ヒィッ~、イヤァ~ン…ハァハァッ、いやらしい…ドキドキする」
ベッド脇に置いたスタンドミラーの中に自らの痴態を見て頬を朱に染める。
「鏡の中にオレの大切な人がいるはずだけど、寝っ転がったままじゃ良く見えないんだよ。何が見えるか教えてくれよ」
「いじわる。ハァハァッ…いやな男が素っ裸で寝っ転がって、腰の辺りを女性が跨いでいる……女性はね、ハァハァッ…言わないとダメ??」
「見えないから教えてくれよ……頼むよ」
背面騎乗位で目と目を合わせられないタケは上半身を起こして鏡の中の大切な人と話し、シノは見えるだろうとは言わずに景色を伝える。
「可愛い女性は真っ赤なオープンブラで胸の膨らみを強調し、下半身はガーターベルトとストッキングだけを着けるエッチな恰好……自分で言うのもなんだけど、白い肌を飾る赤いランジェリーが似合っているし、エロかわいい」
「シノの背中に手を添えて支えるから足を踏ん張り、そっくり返るような格好で出し入れをしてごらん…鏡の中をよく見るんだよ」
「これでいいの??……イヤァ~、いやらしい。オチンポが恥毛を掻き分けて出入りするのが丸見え。ハァハァッ…ヌチャヌチャってエッチな音が聞こえる。ヒィッ~、気持ち善い、たまんない……」
「オレの熱い棒で串刺しにしているから少しなら激しく動いても抜けることはない。好きなように動いてごらん」
枕を支えにして上半身を起こしたタケは鏡の中のシノに話しかける。
「エッチなことをさせようとしているでしょう??…気持ち善くなりたいから見てね」
結合部が鏡に映るように背後に置いた両手を支えにして両足を踏ん張り、腰を前後に揺すったり回転させたりしながら欲情を昂ぶらせるシノの動きは激しさを増し、グラインドやローリングに加えてピストン運動も加わる。
ニュルニュルッ……ヌチャヌチャ、グチャグチャッ……鏡の中のシノの股間は赤いガーターベルトとストッキングの効果で卑猥な様子を強調し、恥毛は愛液と先走り汁にまみれて見るだけで劣情を煽る。
シノが股間を上下する度に割れ目の縁を巻き込みながら血管を浮き上がらせて獰猛な剛棒と化したオトコが淫靡な音と共に出入りを繰り返す。
「たまんないよ、シノ。気持ち善い……こんなことをすると、どうだ??」
上半身を起こしてシノを背中越しに抱きしめたタケは左手で胸を揉み、右手を股間に伸ばして親指でクリトリスを擦り、薬指をペニスが押し入るオンナノコに侵入させる。
「ヒィッ~、壊れちゃう。オチンポと一緒に指まで入って来るなんて…ウグッ、クゥッ~、気持ち善い、変になっちゃう、イヤァ~ン、逝っちゃう、我慢できないの……」
「オレも限界だ。シノの中に解き放っちゃうよ…ダメだ、逝くよ。受け止めてくれ」
「私も…いぃ、逝っちゃう……ウッ、クゥッ~、すごい。熱いモノが……」
「シノ、鏡の中を見てごらん」
鏡の中にはタケの下半身を跨いだシノが素っ裸よりも卑猥な真っ赤なランジェリーで白い肌を飾り、放心したかのようにしどけなく両足を開いているのが見える。
「上半身を反らせてオンナノコが良く見えるようにしなさい……それでいい。オレのモノを抜くよ」
ズルッ……ニュルニュルッ……イヤァ~ン、タケのモノが滴り落ちる。恥ずかしい……上半身を仰け反らせて股間を突き出すようにすると、タケの吐き出した満足の証である男汁が恥毛の間から白濁液となって滴り落ちる。
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