お伽話
心花 -7
シャワーで汗を流した典哉は窓際に立って夜更けとはいえ人っ子一人いない公園を見る。
昼間の喧騒の中、母親に見守られながら走り回る子供たちや仲睦まじくベンチに座って愛の言葉を語るカップルの姿を想像すると心花との先行きを暗示しているようで自然と笑みが浮かぶ。
愛撫も挿入後も技巧を凝らすことなく満足してしまった事を不甲斐なく思うものの、それも心花の魅力に参った証拠だと自分に言い訳をする。
「どうしたの??想い出し笑いなんかして、私のいない処で昔の女の事を想い出していたんでしょう??感じ悪いし、イヤな男」
ウェルカムドリンクを用意してくれたことや、赤いバラの花一輪に込めた思いを受け取った今は、いささかも疑う気持ちはないものの、久しぶりのセックスで心だけではなく身体も盗んでいった典哉を癪に思い意地悪を言いたくなる。
「そんな事はないよ。過去は真っ白で何もないと言わないけど、今はミカだけ。信じてくれるだろ??」
「クククッ、疑ってないよ。真っ赤なバラの花一輪とシャンパンの泡に込めた告白は私の宝物」
白いバスローブをまといボディソープの香りを漂わせた心花は典哉の顔を覗き込んで顔をクシャクシャにする。
「気持ち良かったよ。ミカに会わせてくれた一目惚れの神様に感謝しなきゃ・・・」
「チッチッチ、お礼を言わなきゃいけないのはガリガリ君だよ。フミヤの持ってたガリガリ君が二人を結んでくれたんだよ・・・それより、お腹が空いた。何か食べたい」
「23時を過ぎてルームサービスは終わったし、食べに行く??それとも何か買ってくるのを待っててくれる??」
「二人きりで居たいからコンビニが好い。私も一緒に行くよ」
眉毛を書いてアイラインを引き、口紅を塗った心花は準備は終わり、行こうよと手を伸ばす。
「好いな、どれくらい待たされるのかって思ったけど2分で終わり。益々好きになるよ」
「昼間、おしゃれな店に誘われたらナチュラルメイクにじっくり時間をかけるよ。それでないと、フミヤに恥をかかせることになっちゃうでしょう??」
ホテルから目と鼻の先にあるコンビニで、サンドイッチとコーヒー、ガリガリ君を買った二人は部屋に戻る。
「スイーツを選ぶのかと思っていたからサンドイッチは意外だったな」
「これまでの私は食事時間も惜しんで仕事をしてたの。左手にサンドイッチを持ってね・・・そんな私を可愛い女にしてくれる??」
「じゃぁ、このサンドイッチが最後だな・・・これからはコンビニと言えばガリガリ君だよ」
「眠りたくない。寝ちゃうと明日になっちゃうでしょう、今日のままで居たい」
「明日は予定が何かある??」
「ないよ、こうなると良いなと思ったから予定は入れてない」
「明後日、日曜は??」
「日曜も今のところ何もない、空白の日曜日。予定表は真っ白」
「そうか・・・相談なんだけど、明日の夜もオレとこの部屋で寝てくんないかな??」
「えっ、ほんとう??・・・いじわる、早く教えてくれればいいのに。眠くなっちゃった、寝ようかな」
「クククッ、可愛いな、ミカは・・・抱っこでベッドまで運ぶよ」
心花を抱き上げると眩しそうな表情で典哉を見つめ、
「女に生まれて良かったと思うのは久しぶり・・・そんなに見つめられたら恥ずかしい」
ベッドに横たわった心花は羞恥心と満足感をないまぜにした表情で典哉を見つめてオヤスミのキスを催促する。
唇にチュッとキスをしてオヤスミと囁くと、心花は胸に顔を埋めて今日から日曜日までなのと問いかける。
「ミカ、オレと付き合ってくれ」
ケレンを交えず真っすぐな表現に心花の胸は高鳴り、鼓動は典哉にも伝わる。
「えっ・・・びっくりした。赤いバラの花から、こんな言葉は想像できなかった。ウフフッ、すごく嬉しい。お願いします」
典哉は覆い被さり、鳥が大好物をついばむようにチュッチュッと音を立てて唇を合わせ、心花の瞳に卑猥な欲情が宿ると舌を侵入させる。
待っていたかのように舌が絡みつき、首に回した手に力がこもる。
ウグウグッ、フグフグッ・・・ヌチャヌチャッ、グチュグチュ・・・歯茎を舐め、重ねて擦り合わせたり、先端をつつきあったり二人で居ることを確かめるように絡み合う。
心花の両手は典哉を抱きしめて一時も離れることはなく、典哉の手は頬を撫で、髪を擦り背中を這い回って腰に添えられる。
「アウッ・・・ハァハァッ・・・激しくされるのが好い」
添い寝する心花のバスローブをはだけると糸くず一本身に着けていない白い肌が剥き出しになる。
典哉の指は耳の裏を撫で、爪の先が首筋を撫で下りる。
鎖骨をなぞり窪みを確かめるように指を這わせ、胸の膨らみの先端に息を吹きかける。
「イヤンッ、うっとりしてたのに・・・私の身体で遊ぶと楽しい??」
「一晩中、遊んでいられるよ。飽きることがないと思う・・・染み一つない白い肌。胸の膨らみは控えめでウェストの括れは色っぽい・・・腰から太腿の張りはエロッポイ。オレにとって理想的な身体」
「胸が控えめって言い方は気になるけどフミヤの好みに合うなら嬉しい」
胸の膨らみの麓を一周して反対側も一周する。
「女性の身体には無限がある。永遠って言う方がいいかな・・・二つのオッパイは∞、胸からウェストの括れを経て腰の丸みも∞。男は女性の永遠の秘密に惹かれる」
二つの乳房をなぞり、脇腹からウェストの括れを確かめて腰の丸みを感じて心花が秘める無限の謎を感じ取ろうとする。
腰を這う指は鼠蹊部を経て柔らかい内腿の吸い付くような感触に酔い、膝まで撫で下りて反対側の内腿を付け根に向かって撫でていく。
「ハァハァッ・・・じっとしてるのが辛い。身体が熱くなってくるの」
「我慢しなさい。新しく手に入れたオモチャの感触を楽しんでいるところだから」
鼠蹊部を撫で上がり、手を広げて割れ目の縁を左右に分かれてなぞり恥丘で再び一緒になった五本の指が這い回る。
指先に恥毛を絡めて引っ張ったり、左右に揺らしたり、心花が唇を噛んで吐息を洩らすまいと堪える様子を視線の端に捉えて笑みを浮かべる。
シャワーで汗を流した典哉は窓際に立って夜更けとはいえ人っ子一人いない公園を見る。
昼間の喧騒の中、母親に見守られながら走り回る子供たちや仲睦まじくベンチに座って愛の言葉を語るカップルの姿を想像すると心花との先行きを暗示しているようで自然と笑みが浮かぶ。
愛撫も挿入後も技巧を凝らすことなく満足してしまった事を不甲斐なく思うものの、それも心花の魅力に参った証拠だと自分に言い訳をする。
「どうしたの??想い出し笑いなんかして、私のいない処で昔の女の事を想い出していたんでしょう??感じ悪いし、イヤな男」
ウェルカムドリンクを用意してくれたことや、赤いバラの花一輪に込めた思いを受け取った今は、いささかも疑う気持ちはないものの、久しぶりのセックスで心だけではなく身体も盗んでいった典哉を癪に思い意地悪を言いたくなる。
「そんな事はないよ。過去は真っ白で何もないと言わないけど、今はミカだけ。信じてくれるだろ??」
「クククッ、疑ってないよ。真っ赤なバラの花一輪とシャンパンの泡に込めた告白は私の宝物」
白いバスローブをまといボディソープの香りを漂わせた心花は典哉の顔を覗き込んで顔をクシャクシャにする。
「気持ち良かったよ。ミカに会わせてくれた一目惚れの神様に感謝しなきゃ・・・」
「チッチッチ、お礼を言わなきゃいけないのはガリガリ君だよ。フミヤの持ってたガリガリ君が二人を結んでくれたんだよ・・・それより、お腹が空いた。何か食べたい」
「23時を過ぎてルームサービスは終わったし、食べに行く??それとも何か買ってくるのを待っててくれる??」
「二人きりで居たいからコンビニが好い。私も一緒に行くよ」
眉毛を書いてアイラインを引き、口紅を塗った心花は準備は終わり、行こうよと手を伸ばす。
「好いな、どれくらい待たされるのかって思ったけど2分で終わり。益々好きになるよ」
「昼間、おしゃれな店に誘われたらナチュラルメイクにじっくり時間をかけるよ。それでないと、フミヤに恥をかかせることになっちゃうでしょう??」
ホテルから目と鼻の先にあるコンビニで、サンドイッチとコーヒー、ガリガリ君を買った二人は部屋に戻る。
「スイーツを選ぶのかと思っていたからサンドイッチは意外だったな」
「これまでの私は食事時間も惜しんで仕事をしてたの。左手にサンドイッチを持ってね・・・そんな私を可愛い女にしてくれる??」
「じゃぁ、このサンドイッチが最後だな・・・これからはコンビニと言えばガリガリ君だよ」
「眠りたくない。寝ちゃうと明日になっちゃうでしょう、今日のままで居たい」
「明日は予定が何かある??」
「ないよ、こうなると良いなと思ったから予定は入れてない」
「明後日、日曜は??」
「日曜も今のところ何もない、空白の日曜日。予定表は真っ白」
「そうか・・・相談なんだけど、明日の夜もオレとこの部屋で寝てくんないかな??」
「えっ、ほんとう??・・・いじわる、早く教えてくれればいいのに。眠くなっちゃった、寝ようかな」
「クククッ、可愛いな、ミカは・・・抱っこでベッドまで運ぶよ」
心花を抱き上げると眩しそうな表情で典哉を見つめ、
「女に生まれて良かったと思うのは久しぶり・・・そんなに見つめられたら恥ずかしい」
ベッドに横たわった心花は羞恥心と満足感をないまぜにした表情で典哉を見つめてオヤスミのキスを催促する。
唇にチュッとキスをしてオヤスミと囁くと、心花は胸に顔を埋めて今日から日曜日までなのと問いかける。
「ミカ、オレと付き合ってくれ」
ケレンを交えず真っすぐな表現に心花の胸は高鳴り、鼓動は典哉にも伝わる。
「えっ・・・びっくりした。赤いバラの花から、こんな言葉は想像できなかった。ウフフッ、すごく嬉しい。お願いします」
典哉は覆い被さり、鳥が大好物をついばむようにチュッチュッと音を立てて唇を合わせ、心花の瞳に卑猥な欲情が宿ると舌を侵入させる。
待っていたかのように舌が絡みつき、首に回した手に力がこもる。
ウグウグッ、フグフグッ・・・ヌチャヌチャッ、グチュグチュ・・・歯茎を舐め、重ねて擦り合わせたり、先端をつつきあったり二人で居ることを確かめるように絡み合う。
心花の両手は典哉を抱きしめて一時も離れることはなく、典哉の手は頬を撫で、髪を擦り背中を這い回って腰に添えられる。
「アウッ・・・ハァハァッ・・・激しくされるのが好い」
添い寝する心花のバスローブをはだけると糸くず一本身に着けていない白い肌が剥き出しになる。
典哉の指は耳の裏を撫で、爪の先が首筋を撫で下りる。
鎖骨をなぞり窪みを確かめるように指を這わせ、胸の膨らみの先端に息を吹きかける。
「イヤンッ、うっとりしてたのに・・・私の身体で遊ぶと楽しい??」
「一晩中、遊んでいられるよ。飽きることがないと思う・・・染み一つない白い肌。胸の膨らみは控えめでウェストの括れは色っぽい・・・腰から太腿の張りはエロッポイ。オレにとって理想的な身体」
「胸が控えめって言い方は気になるけどフミヤの好みに合うなら嬉しい」
胸の膨らみの麓を一周して反対側も一周する。
「女性の身体には無限がある。永遠って言う方がいいかな・・・二つのオッパイは∞、胸からウェストの括れを経て腰の丸みも∞。男は女性の永遠の秘密に惹かれる」
二つの乳房をなぞり、脇腹からウェストの括れを確かめて腰の丸みを感じて心花が秘める無限の謎を感じ取ろうとする。
腰を這う指は鼠蹊部を経て柔らかい内腿の吸い付くような感触に酔い、膝まで撫で下りて反対側の内腿を付け根に向かって撫でていく。
「ハァハァッ・・・じっとしてるのが辛い。身体が熱くなってくるの」
「我慢しなさい。新しく手に入れたオモチャの感触を楽しんでいるところだから」
鼠蹊部を撫で上がり、手を広げて割れ目の縁を左右に分かれてなぞり恥丘で再び一緒になった五本の指が這い回る。
指先に恥毛を絡めて引っ張ったり、左右に揺らしたり、心花が唇を噛んで吐息を洩らすまいと堪える様子を視線の端に捉えて笑みを浮かべる。