おとぎ話
歳の差-1
「雨が降ってきたし今のお客様で最後のようね・・・閉めちゃおうか、アキちゃん」
アキちゃんと呼ばれた女は、はい、と答え看板の灯を落として店内を片付ける。
「片付いたね。アキちゃん、上がっていいよ」
「はい、ママ。お先に失礼します」
「お疲れさま・・・途中まで送ろうか??」
「そんな事をしたらママに叱られます。柏木さん、ママをお願いしします・・・おやすみなさい」
「やっぱり若い子の方が良い??」
「妬いてくれるの??」
「嫉妬なんて言葉は忘れちゃったわよ・・・アキちゃんだけではなく、お客様の中にも私とあなたに何かあると思っている人もいるし・・・」
「客は皆、ママを口説こうと思っているんだろう??」
「今はいないよ・・・あなたの事を遠まわしに聞くお客様はいるけどね」
「ママは好い女だからな、チャンスがあれば口説きたいと思っている客が多いだろう・・・」
「誤魔化さないで・・・一度抱けば満足できる、私はその程度の女なの??・・・」
「ごめん・・・男は歳を重ねると臆病になる・・・」
「女は待ちくたびれると萎れてしまう」
「ママは、まだまだ若いよ」
「いつの間にか歳をとって、今年で大台・・・30台の仲間入りだよ」
「そうか、オレより15も若いんだ・・・眩しいよ」
「私はね15位、年上の人が好いな・・・」
「苛めないでくれよ」
「分った、もう終わり・・・仕事も終わった事だし、隣に座っても良い??」
「私にも水割りを作ってくれる・・・薄いのが好ぃ、なんか疲れちゃったな・・・いつまでこの店を続けられるかなぁ??」
「薄めの水割り・・・乾杯しようか。ママの美しさに乾杯」
「クククッ、ありがとう・・・店を閉めたからママは止めて・・・」
「分かった、やり直すよ・・・希美に乾杯」
「なんか眠そう・・・眠いなら膝を貸すよ。膝枕で寝る男の髪を撫でるのが夢なの・・・眠くない??」
「予約が入ってるんだろう??どっちの膝が空いてるの??」
「予約??膝枕の??・・・薄情な男がいてね、予約を受けたはずなんだけど最近は姿を見せないの、だから両方空いてるよ」
「希美を相手にすっぽかすとは、バカな男がいるものだな・・・寝かせてもらおうかな」
「好いわよ、薄情な男さん。ここじゃ無理だからボックス席に移ろうよ」
「重くない??」
「大丈夫。ウフフッ・・・こうやって見てると案外と可愛いね」
「くすぐったいよ、そんなとこ撫でられたら・・・」
「えくぼが可愛い・・・じゃ、ここは??」
「男も髪を撫でられると気持ちいいんだよ」
「ウフフッ、髪を撫でられると気持ち良いんだ・・・他はどこが好いの??」
「・・・・・・・・・・・・・」
「嫌じゃなきゃ、毎日撫でたげようか・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「寝ちゃったの??・・・膝枕くらい全然重くない。女は覚悟を決めるとどんな重いものでも、一生背負う覚悟が出来るんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「いつまで待っても、希美に対する雅之の気持ちは変わらないのかな??」
「男は大切だと思うほど背負うには覚悟がいるんだよ」
「えっ、聞いてたの??恥しい・・・」
「希美のすべてを見たい・・・見せてくれるね??」
「今??・・・ここで、すべてを??・・・分かった、いいよ。見せてあげる。水割りを飲む雅之に私のストリップショーを見せて上げる」
雅之を席に残して希美は立ち上がる。
黒のスカートスーツはミニ丈でムッチリの腿は健康的な色気を感じさせ、整った膝からすっと伸びた脹脛を経て足首に続くラインは若い女性らしい颯爽とした雰囲気を醸し出す。
「きれいだ・・・若いよな」
男は誰に聞かせるでもなく独り言ちる。
「品評会の出品物を見るような目で見ないでよ・・・それにもう若くはないよ。アキちゃんを見てると、つくづくそう思うよ」
「そうか、じゃぁ言い直そう・・・希美は上手に年を重ねて来たんだと思うよ。素晴らしく楽しい日々を過ごしてきたんだろうな・・・」
「・・・ウン、今まではね。最近、出会った男が薄情な男で・・・あっ、こんな事を言うつもりはないのに・・・ごめんね・・・脱がなきゃダメ??」
「見たい。希美のすべてを見せてくれるね??」
「ハァハァッ、恥ずかしい・・・いつだったか、姿勢が良いって後姿を褒めてくれたでしょう??後ろ向きでも良い??」
「いいよ・・・」
「雨が降ってきたし今のお客様で最後のようね・・・閉めちゃおうか、アキちゃん」
アキちゃんと呼ばれた女は、はい、と答え看板の灯を落として店内を片付ける。
「片付いたね。アキちゃん、上がっていいよ」
「はい、ママ。お先に失礼します」
「お疲れさま・・・途中まで送ろうか??」
「そんな事をしたらママに叱られます。柏木さん、ママをお願いしします・・・おやすみなさい」
「やっぱり若い子の方が良い??」
「妬いてくれるの??」
「嫉妬なんて言葉は忘れちゃったわよ・・・アキちゃんだけではなく、お客様の中にも私とあなたに何かあると思っている人もいるし・・・」
「客は皆、ママを口説こうと思っているんだろう??」
「今はいないよ・・・あなたの事を遠まわしに聞くお客様はいるけどね」
「ママは好い女だからな、チャンスがあれば口説きたいと思っている客が多いだろう・・・」
「誤魔化さないで・・・一度抱けば満足できる、私はその程度の女なの??・・・」
「ごめん・・・男は歳を重ねると臆病になる・・・」
「女は待ちくたびれると萎れてしまう」
「ママは、まだまだ若いよ」
「いつの間にか歳をとって、今年で大台・・・30台の仲間入りだよ」
「そうか、オレより15も若いんだ・・・眩しいよ」
「私はね15位、年上の人が好いな・・・」
「苛めないでくれよ」
「分った、もう終わり・・・仕事も終わった事だし、隣に座っても良い??」
「私にも水割りを作ってくれる・・・薄いのが好ぃ、なんか疲れちゃったな・・・いつまでこの店を続けられるかなぁ??」
「薄めの水割り・・・乾杯しようか。ママの美しさに乾杯」
「クククッ、ありがとう・・・店を閉めたからママは止めて・・・」
「分かった、やり直すよ・・・希美に乾杯」
「なんか眠そう・・・眠いなら膝を貸すよ。膝枕で寝る男の髪を撫でるのが夢なの・・・眠くない??」
「予約が入ってるんだろう??どっちの膝が空いてるの??」
「予約??膝枕の??・・・薄情な男がいてね、予約を受けたはずなんだけど最近は姿を見せないの、だから両方空いてるよ」
「希美を相手にすっぽかすとは、バカな男がいるものだな・・・寝かせてもらおうかな」
「好いわよ、薄情な男さん。ここじゃ無理だからボックス席に移ろうよ」
「重くない??」
「大丈夫。ウフフッ・・・こうやって見てると案外と可愛いね」
「くすぐったいよ、そんなとこ撫でられたら・・・」
「えくぼが可愛い・・・じゃ、ここは??」
「男も髪を撫でられると気持ちいいんだよ」
「ウフフッ、髪を撫でられると気持ち良いんだ・・・他はどこが好いの??」
「・・・・・・・・・・・・・」
「嫌じゃなきゃ、毎日撫でたげようか・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「寝ちゃったの??・・・膝枕くらい全然重くない。女は覚悟を決めるとどんな重いものでも、一生背負う覚悟が出来るんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「いつまで待っても、希美に対する雅之の気持ちは変わらないのかな??」
「男は大切だと思うほど背負うには覚悟がいるんだよ」
「えっ、聞いてたの??恥しい・・・」
「希美のすべてを見たい・・・見せてくれるね??」
「今??・・・ここで、すべてを??・・・分かった、いいよ。見せてあげる。水割りを飲む雅之に私のストリップショーを見せて上げる」
雅之を席に残して希美は立ち上がる。
黒のスカートスーツはミニ丈でムッチリの腿は健康的な色気を感じさせ、整った膝からすっと伸びた脹脛を経て足首に続くラインは若い女性らしい颯爽とした雰囲気を醸し出す。
「きれいだ・・・若いよな」
男は誰に聞かせるでもなく独り言ちる。
「品評会の出品物を見るような目で見ないでよ・・・それにもう若くはないよ。アキちゃんを見てると、つくづくそう思うよ」
「そうか、じゃぁ言い直そう・・・希美は上手に年を重ねて来たんだと思うよ。素晴らしく楽しい日々を過ごしてきたんだろうな・・・」
「・・・ウン、今まではね。最近、出会った男が薄情な男で・・・あっ、こんな事を言うつもりはないのに・・・ごめんね・・・脱がなきゃダメ??」
「見たい。希美のすべてを見せてくれるね??」
「ハァハァッ、恥ずかしい・・・いつだったか、姿勢が良いって後姿を褒めてくれたでしょう??後ろ向きでも良い??」
「いいよ・・・」