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M 囚われて

囚われて-9

陶器屋の脇にあるエスカレーターで二階に上がり、窓際のテーブルに席を取る。
店内はレトロな雰囲気が残り、広くてゆったりとしたテーブル配置はいかにも落ち着いた雰囲気がある。
「いらっしゃいませ」
詩織はコーヒー、男はクリームソーダをオーダーして大きな窓から眼下の通りを見ると、連休初日を楽しむ人々で溢れ、家族連れやデートを楽しむカップルを見る詩織の表情は自然と緩む。
「良い雰囲気だろう??・・・ここは以前、ルノアールだったんだけど移転した後は大家さんが名前を変えて居抜きで営業してるんだよ」
「落ち着くね。ゆったりした雰囲気で時間ものんびり流れるような気がする・・・あの席の二人はどんな関係なのかな??」
詩織の視線を追った男は、ニコッと微笑んで、
「多分、オミズのおねえさんと客だよ。近くに飲み屋さんが多いし、同伴の待ち合わせに便利だからね」
「ふ~ん、あなたも、この店で待ち合わせをするんだ・・・食事にも買い物にも便利そう・・・あれをしたくなったらどうするの??」
「クククッ、詩織も言うね。裏の方っていうか近くにあるよ。系列店が通りの向かいの路地を入ってチョイと歩けばしゃれた蕎麦屋さんの隣にもあるし・・・」
「十字架やSMチェアもあるの??」
「両方とも地味でヤルだけ・・・何を言うんだよ、縛られたいの??」
「シィッ~、大きな声で言わないで・・・聞かれちゃうよ。あなたが縛りたいって言うなら良いよ、我慢する。帰れなくなって一晩お世話になったお礼代わりに・・・」
「じゃぁ、一つ聞いてもらおうかな・・・フカフカのシートに座ったから、ワンピースが腿の付け根近くまで、ずり上がってるだろう。隠れてる実を見せてくれないかな??熟したアケビ、ぱっくり割れたアケビを・・・」
「嫌っ、そんな事はできない・・・ここでは許して」
「土曜日の今日も、明日も私の家に泊まっていくだろう??・・・地下室で縛ったり、SMチェアに大股開きで座らせたり苛めてあげるから・・・想像するだけで興奮するだろう??・・・見せてごらん」

ハァハァッ・・・詩織は前後左右に視線を巡らし、表情に不安を浮かべながらも男の言葉に魅入られたように腿は力を失い、しどけなく開いていく。
それまで雄弁に詩織をからかっていた男は言葉を無くし、ワンピースが股間に作る影をじっと見つめる。
イヤッ・・・男の視線を意識すればするほど、詩織の動悸が激しくなり両足は自然と閉じていく。
「詩織・・・それじゃ、見えないよ」
「そんな事・・・恥ずかしい・・・帰ってからなら何をされても、縛られても我慢する・・・」
白くなるほど固く握った手を両膝に置いた詩織は、縋るような視線を男に向ける。
「可愛いよ。ワンピースの上品なベージュが詩織の白い肌を強調して、惚れ惚れするような好い女だよ・・・洗練された美女、惚れちゃいそうだよ」
「アンッ、もっと言って・・・可愛い、好きだって言って・・・」
男を見つめる詩織の瞳が妖しく潤みを帯びて、赤い舌が滑りを与えた唇はグロスを塗ったように赤く濡れる。

膝に置いて固く握りしめていた指が伸びて一瞬の逡巡の後、内腿を付け根に向かって撫でていく。
視線を左右に走らせて見る者のいない事を確かめると指の動きが大胆になる。
焦点の合わない濡れた瞳は男の目にくぎ付けになり、興奮でしどけなく開いた唇は甘く切ない吐息を漏らす。
自分の吐息に驚いた詩織は我に返ったように周囲を見回す。
「大丈夫だよ。店員さんは客が来ない限り表に出てこないし、見えるテーブルには誰もいないよ・・・」
コクンッと頷き、見て・・・と、声を出さずに唇だけを動かして話しかける。
手の平が腿を撫で続け、見つめる男が頷いたのを確かめて指先が内腿を撫でる。
ワンピースの裾が捲り上がるのも気にせず、鼠蹊部に中指と薬指を這わせて人差し指が恐る恐る大陰唇を擦る。
「アンッ、ウッウッ・・・ダメ・・・気持ち良くなっちゃう」
詩織の口から押し殺した声が漏れ、男は周囲に視線を巡らす。
ゴクッ・・・興奮を抑えようとして男は唾を飲み、ストローでクリームソーダを掻き回す。
詩織を見つめる男の視線に促されるように、大陰唇を撫でていた指が綻びから滲み出る淫汁をまとって隠花の奥に忍び入る。
「ウッ、ウゥゥ~・・・いやぁ~ン、こんなところで・・・」
ヌチャヌチャ、グチュグチュ・・・白魚のような指が蠢き、可憐な薔薇の花が露で濡れそぼつ。
アッアァ~、ウッ・・・いぃ、いぃの・・・詩織の肩が震え、男に向けられていた視線が宙を泳ぎ、半開きの唇から堪えがたい吐息が漏れる。
クリームソーダを飲んでいた男の操るストローがサクランボの茎を吸い込み、詩織の前に突き出される。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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