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おとぎ話

膝枕-6

指を添えて大陰唇を開くとオレを誘う妖花の奥から花蜜がしとどに溢れ、ズズズッと音を立てて吸うと快感を耐えきれずに両方の腿で上半身を締め付ける。
「気持ち良くなってくれているんだよね・・・ここを舐めると、どうかな・・・」
小陰唇が作る溝を舐めて甘噛みし、顔を左右にブルブル振る。
「イヤンッ、ビラビラをブルブルされると千切れちゃうよ・・・気持ち良いけど・・・」
指を添えて溢れ出る蜜で濡れそぼつ膣口を開き、舌を挿入する。
「ウッ、ウッ・・・どうして??舌が出入りすると鼻がクリをクチュクチュする・・・アンッ、中もクリも良いの・・・」
「美緒の感度が良いからだよ・・・気持ち良くなってくれて嬉しいよ」
舌を二度三度と出入りさせ、膣壁を擦るように舐め上げてそのままクリトリスまでベロっと舌を這わせる。
クリトリスは包皮を押しのけて固く尖り、オレの口の中でますます勃起する。
クリトリスの周囲を舌がなぞり、舌先がツンツンと先端を叩く。
甘噛みすると美緒は白い喉を見せて仰け反り、温かい息を吹きかけるとオレの髪を精一杯の力で掴む。
アウッ、アンッ、いいの・・・ンッ、クゥッ~、いやぁ~ン、気持ちいぃ・・・喘ぎ声が間断なく漏れ、美緒の上半身は薄っすらと滲む汗で滑りを帯びる。
「もうダメ、入れて・・・我慢できない・・・」

「入れるよ・・・力を抜いて」
仰向けで横たわる美緒の両脚を開いて立てさせ、オレはペニスを掴んでバギナに押し当てて擦り、十分に馴染ませてゆっくりと腰を突き出していく。
「ウッ、ウゥゥッ~・・・アワワッ、くるくる、入って来る・・・ウッ、きつい・・・」
美緒の首に手を回して抱きかかえ、唇を重ねる。
二人の唇の間を唾液がつなぐほど濃厚なキスをして離れると上気した表情で、
「優しくして・・・久しぶりだから」
好きという事も出来ずに優柔不断に時を過ごし、ようやく思いを遂げたオレは激しく動きたくなる衝動を抑えて股間を押し付け、円を描くようにゆっくり腰を動かす。
「美緒のここは温かくて気持ち良い・・・んっ??美緒、動かしてる??」
「何もしてないよ・・・気持ち良いの。私のアソコがあなたを包み込むようにしているのを感じる」
「そうだよ、包み込むだけでなく、壁がヤワヤワと蠢いてオレのを刺激するんだよ・・・たまんないよ」
「ウソ・・・何もしてないよ・・・アワワッ、また・・・いぃの」

正常位で美緒に挿入したオレは右手で左腿を抱きかかえ、恥骨をぶつけるようにして結合を深くしながらゴリゴリと擦りたてる。
「クゥッ~、すごい・・・激しくされてないのにすごいの・・・こんなの初めて・・・キスして、キスしたい」
腿を抱いていた右手で乱れ髪を整え、じっと見つめて唇を近付ける。
今にも泣きそうな顔でオレを見つめ返した美緒は、唇が近付くと目を閉じ両手をオレの背中に回して抱き寄せ、足はオレの胴に絡みつく。

美緒の両脚を伸ばしてオレの両脚で包むようにし、股間を押し付ける。クリトリスを刺激される美緒は表情を歪め、
「アウッ、アワワッ・・・逝っちゃう、逝ってもいぃ??・・・クゥッ~、我慢できない・・・」
「オレも逝くよ・・・出ちゃうよ・・・逝くよ」
「いいよ・・・一緒だよ、イックゥ~・・・」

満足してぐったりと弛緩した美緒は力なく横たわり、恥ずかしそうに顔を背ける。
美緒の顔にかかる乱れ髪に手櫛を入れて軽くキスをしたオレは、意識して飛びっきりの笑みを浮かべる。
「いやだ、余裕綽々に見えて感じ悪い・・・お前を逝かせてやったぞ、気持ち良かったかって・・・」
「えっ、誤解だよ。そんなこと思ってもないよ・・・本当に気持ち良くて、満足したんだから」
「ウフフッ、冗談。ごめんね・・・あなたに抱かれるのが夢だったけど、間違いじゃなかった・・・ねぇ、いつでもいいから、また・・・ねっ、いいでしょう??」
「いつでもって、そんなで良いの??オレなんか毎日ベッドを共にしたいと思ってるのに」
「えっ・・・うん、私も・・・幸せ。もう少しこのままで居て。キスして・・・キスが大好きなの」
「あぁ、何度でも・・・美緒が勘弁してって言うまでキスをするよ」

クククッ・・・突然、顔をくしゃくしゃにして美緒は笑い出す。
「どうした、感じ悪いよ。思い出し笑いなんかして・・・」
「ごめん、満足したら突然、アキちゃんの言葉を思い出しちゃったの・・・おかしくて我慢できない・・・ねぇ、聞いて」
「あぁ、いいよ・・・何だって??」
「アキちゃんが付き合ってる人なんだけど、セックスの途中、愛撫でも挿入した後でも気持ち良くなって、もう少しって思うと突然激しくなったり体位を替えたり落ち着かないんだって・・・傷付けちゃ悪いから、激しいのが好きだって言うと、最近ますます酷くなったんだって」
「何か分かるような気がするな・・・精一杯の優しさの積りなんだろうな??」
「そうらしいの、それが困るって・・・セックスの行き違い以外は理想の男なんだけどって悩んでるみたい・・・どうしたらいいと思う??」
「分かんないよ、そんな事・・・激しくなるとか体位を変えるなって思った時に、これが好い、ゆっくり続けてって言えばどうなんだろう??」
「そうだね、今度、愚痴ったら、そう言ってみる」
「責任持たねぇぞ・・・」
「うん、分かってる・・・私が久しぶりだって言ったから静かに抱いてくれたんでしょう??次は、バスルームで私の手を掴んで壁に押さえつけたでしょう。あんな激しいのをして・・・ダメッ??」
「好いよ、激しくって腰が抜けても知らねぇぞ」
「いやぁ~ん、そんな事を言うから濡れてきちゃった・・・終わったばかりなのに・・・ねぇ、舐めても良い??」


                                                            <<おしまい>>

おとぎ話

膝枕-5

唇を合わせて何度もつつき合い、互いの気持ちがこれ以上ないほど昂ぶったのを確かめて舌を絡め唾液を交換するような濃厚なキスをする。
舌が出入りして重なり合い、相手の舌の周りを踊るように擦り合う。
ハァハァッ・・・ブチュブチュッ・・・ウッウゥ~ン・・・ほんの少し離れて見つめ合い、瞳の奥に潜む愛を確かめて再び唇を重ねる。
「ハァハァッ・・・だめっ、逝っちゃいそう・・・あなたに抱かれるのを待ち過ぎたみたい、どこに触れても気持ち良いの・・・」
「オレもだ・・・舌が柔らかな唇を割って押し入る時は、オマンコに挿入する時はこんな感じかなぁって想像するよ」
「クククッ、エッチ・・・いやらしいあなたが好きよ・・・もっと、可愛がって・・・おねがい」
赤く染まった瞳が挑むようにオレを見つめ、喘ぐように話しかけてくる。

片方の乳首を口に含んで舌先で弾いたり転がしたりしながら、もう片方の乳輪を指でなぞり焦れた美緒が突き上げるように催促するのを待って二本の指の間に挟む。
アウッ、イィ・・・乳首を挟んだまま乳房を揉みしだき、口に含んだ乳首を甘噛みする。
「クゥッ~・・・気持ちいぃ、痛痒いのが良いの。アソコが寂しがってる、可愛がってって言ってるよ・・・」
焦れたように下半身を蠢かして股間への愛撫を催促する。

乳首を摘まんでいた手は脇腹を撫で下りて成熟した女性らしく張り出した腰から腿を撫で、唇と舌は舐めたり息を吹きかけたりしながら恥丘に至り、開いた口に頬張って甘噛みし、恥毛を噛んで引っ張る。
「アンッ、遊ばれてる、そんなに強く引っ張られたら抜けちゃうよ・・・そこを噛まれても気持ち良い、どこでもあなたが触れたところが私の性感帯」
「フフフッ、すごいね。美緒は全身が性感帯なんだ・・・どこを愛撫しても感じてくれるから嬉しくなっちゃうよ」
「イヤンッ、知ってるくせに。あなたが上手なの、私の身体はあなたをずっと待っていたんだから・・・」

鼠蹊部を撫でるとバギナへの愛撫を期待する美緒は自らの手を腹部に伸ばし、その手がおずおずと股間に向かおうとする。
手を見つめて視線を合わせると、手が勝手に動いちゃったのと可愛い事を言って腰の下に入れて身体で押さえ動かないようにする。
「美緒は良い子だよ、邪魔しないように手をどけてくれたんだ・・・」

アウッアンッ、ウッウッ・・・手の平で膝裏を撫で、指が脹脛からアキレス腱の辺りを揉むと美緒の口から気持ち良さげな吐息が漏れる。
足指の付け根を揉み。指の間にオレの指を絡ませて内腿に舌を這わせると、
「アンッ、くすぐったい・・・アハッ、気持ち良くなってきた」
予期せぬ快感を堪える美緒は足首を蠢かして、腰の下に入れていた手でオレの髪を掴む。
足指を揉み甲も揉む。脹脛から膝裏を経て内腿に指や爪を這わせながら時に強く摘まみ、唇と舌は腿の付け根から鼠蹊部を刺激する。
鼠蹊部を伸ばした舌でベロ~ンと舐め上げて指を会陰部に伸ばし、何度か行き来させて窄まりに近付くと尻の割れ目を窄めて触られるのを嫌がる素振りを見せる。

再び内腿の付け根付近をサワサワと擦り、鼠蹊部に指を這わせて舌がなぞりチュッと音を立てて吸ってみる。
「うぅ~ン、気持ちいぃ・・・もっと強く吸って・・・あなたが私を可愛がったっていう印をつけて・・・」
「どこに付けようか??・・・腿の付け根に付けちゃおうか??」
内腿の付け根付近に吸い付き、チュッ~と音を立ててキスマークを付ける。
「しばらく、オレ以外の男に身体を開けないな・・・」
「えっ、怒るよ、そんな事を言うと・・・あなた以外の男に気を惹かれる事なんてないよ」
「ごめんね、つい・・・言っちゃいけない事を口にした、本当にゴメン」
「うん・・・むきになってゴメンネ。あのね・・・いぃ、今は何も言わない」

「美緒、すごい事になってるよ・・・気付いてるだろう??」
「イヤンッ、そんな事は言えない・・・恥ずかしい」
股間で上下に伸びる1本の筋。綻びはしどけなく開いて朝露に濡れた薔薇のように華やかに咲き誇り、妖しい香りの蜜を滴らせてオレを誘う。
真っ赤な花弁で視覚を刺激され、魅惑の匂いで臭覚を刺激されるオレは溢れ出る蜜を味わいたくなるのを耐えて、大陰唇に指を添えてパクパクと開いたり閉じたりを繰り返す。
「イヤンッ、遊んじゃ嫌だ・・・舐めて・・・グチャグチャといやらしい音がするほど舐めて欲しい」
割れ目を大きく開き、芳しい香りと妖しく華やかな花弁に我慢できず、むしゃぶりつくように口に含むと、ウッと言う声と共に身体を硬直させてオレの髪を引っ張る。
「ごめん、痛かった??・・・つい興奮しちゃった」
「いいの。愛撫ロボットに相手されているんじゃないから、感情をさらけ出されると嬉しい」

おとぎ話

膝枕-4

「見るだけじゃ、いやっ・・・可愛がって・・・あなたに抱かれて気持ち良くなりたかったの・・・」
体重を掛けないように注意しながら覆い被さり、唇を合わせてバスローブに手を掛ける。
「脱いじゃう・・・こんな事をするのは、いやっ??はしたないと思う??」
仰向けに寝たままでは脱ぎにくく、もどかしく思う美緒は突然起き上がってバスローブを脱ぎすてる。
「クククッ・・・お茶目で可愛いよ」と言いざま、美緒の身体を仰向けから俯せに反転させ、腰の辺りから指の爪先で脇腹を撫で上げる
「ヒィィッ~、ウッウッ、クゥッ~・・・電気が走ったみたいに変な感じ・・・うぅうん、気持ち良いの・・・」
ベッドに突っ伏した美緒に覆い被さり、肩から首筋を鼻先でなぞる。
「好い匂いがする・・・上品で洗練された街角を歩くオレが官能的でミステリアスな悪女とすれ違う光景を想像する」
「ウフフッ、それって褒め言葉なの??・・・悪女は贅沢なの、簡単には満足しないよ」

染み一つない白い背中に両手の指を立てて触れるか触れないかの微妙なタッチで撫で回す。指先が産毛の存在を感じるような繊細さで縦横無尽に動き回る。
「アウッ、なに??・・・すごい、毛穴が開き産毛が立ち上がってくるような感じがする・・・気持ちいぃ・・・」
指を立てたまま右手は右腿に、左手が左腿を這い回ると美緒の口から、ウッウッ、アッ、アンッと吐息が漏れ始める。
手の平が腿の裏を撫でて指先で摘まむように膝裏を刺激しながら背骨の両側を舌が這い、同じ場所を唇が刺激する。
鼻先でなぞり息が肌を刺激する。十本の指は休むことなく這い回り、美緒は唇を噛んで吐息が漏れるのを我慢して両手はシーツを掴む。
オレは髪に顔を埋めて熱い息を地肌に吹きかけ、息を吸い込んで美緒の香りを楽しむ。
「ヤンッ、髪の匂いなんか嗅がないで・・・はずかしいよ」
「どうして、恥ずかしがることはないよ。美緒の髪の毛一本、足の指まですべて味わいたいよ」
「クククッ、ほんとう??・・・もっとやって、今度はこっち・・・好き」
俯せから仰向けに姿勢を替えた美緒はオレと視線が合うと、一言囁き自然と口元を緩めて目を閉じる。
最後に漏らした、好きと言う言葉は愛撫を指すのかオレの事を言っているのか、一瞬考えてみたもののこだわる事はないと思い愛撫を続けることにする。

チュッ・・・イヤンッ、ウフフッ・・・わざと音を立てて唇を合わせ、美緒の意識をオレに向かわせる。
意志が強く生意気そうに尖った顎を甘噛みして首に舌を這わせると、顎を仰け反らせて白い喉を見せ、アンッ、いぃ、ガツガツしてないのが好いの・・・と感に堪えないような声を漏らして唾を飲む。飲み込んだ唾液が白い喉を通過する様子が艶めかしい。
片方の乳房を揉みながら鎖骨の窪みに沿って舌を這わせる。
乳房を揉む手はそのままに、舌と唇は鎖骨から肩を経て脇腹を舐めながら時に甘噛みも交える。
ブ~ンブ~ン・・・エアコンの音、美緒とオレの下着を入れた乾燥機の音が静かな部屋で振動音を立てている。それらに交じって、ンッ、ンッ、アウッアァッ~・・・シャリシャリッ・・・秘めやかな吐息に交じり、身悶える美緒がシーツを擦る音がする。
秘密めいた静かな音や声が部屋の空気を淫靡なものに変えていく。
「どうして、もっと早く誘わなかったんだろう・・・こんなご馳走が目の前に居たって言うのに・・・」
「アンッ・・・ほんとう??本当にそう思ってる??・・・まだ、前菜の途中だよ、オッパイの先っちょも味わってくれる??・・・それからメインディッシュの材料を吟味して、調理の仕方を考えてくれなきゃ・・・アウッ、いいの、そこがいぃ、待ってたの・・・」

オレは美緒を見つめ、美緒は恥じらいを帯びながらもキラキラと瞳を輝かせてオレを見つめる。
「キスして・・・」
美緒の声は震え、オレは黙したまま頷く。美緒の頬に手を添えて唇を近付けていくと目を閉じる。
閉じた瞼に唇を合わせて舌を左右に這わせ、鼻梁を鼻先で擦りながら下りていき唇を重ねる。
「好きだよ・・・」
「私も・・・舌や指の愛撫も感じるけど、今の好きだよって言葉が一番気持ち良かった・・・もう一度言って、だめっ??」
「ダメなもんか・・・美緒が好きだ。今までも大切な物はあったけど、これからは美緒が一番大切だよ」
「アァ~ン、私を気持ち良くさせるのが上手・・・私は、私はね、前からあなたが一番大切だった。お店に来てくれるだけでその日は幸せな気持ちになれたの・・・今日は、やっと・・・ウフフッ」

おとぎ話

膝枕-3

「分かった・・・先に出るよ」

互いの身体を擦り合わせて汗を流し、跪いてオレの足や股間、そして尻を洗った美緒は照れ隠しのように頭を洗いたいと言うので任せる。
乱暴にシャンプーを振りかけてクシャクシャと洗い、丁寧に洗い流した後は鼻歌を歌いながらトリートメントしてくれる。
「楽しそうだね」
「うん、あなたの髪を洗うのが夢だったの・・・やっと夢が叶ったんだから・・・」
「えっ、それが夢だったの??」
「わるい??膝枕をしてあげて、頭を洗う・・・残る一つは、あなたに抱かれて啼くの・・・下着姿で膝枕、ここまでは予定通りなんだから裏切っちゃ嫌だよ」
「さぁて・・・クククッ、期待しても良いよ」
「いやらしい笑い方、スケベ・・・向こうを向いて、頭を拭くから・・・」
オレの頭を拭き終えた美緒は、
「下着は洗濯機の中で、まだ洗濯中・・・ハダカンボで待っててくれる??それとも私のを穿く??紐パンなら何とかなるかもしれないよ、ウフフッ・・・」

手を振り、先に出るよと言葉を掛けて部屋に戻ると、バランタインと氷、タンブラーが1個用意してあり自然と口元がほころぶ。
美緒の言葉に従うわけにもいかず、素っ裸のままで薄い水割りを作り、琥珀色の液体の香りと芳醇な味に行ったことのないスコットランドの風景を想像していると、柔らかい手が背後からオレの目を覆う。
「誰だろう??う~ン・・・これは、すごく大切にしなきゃいけない人の手のような気がする」
「当たり、大当たり・・・そうだよ。大切にすると、きっと好い事があると思うよ・・・」
背中や脇腹をくすぐる布が気になり振り返ると、白いバスローブ姿の美緒が嫣然と微笑んでいる。
「喉が渇いてるの・・・飲ませて・・・」
手の中のグラスを見つめて話しかけ、オレのそばに腰を下ろす。

シャンプーの清潔な香りと微かに漂う香水の匂いが混じり合ってオレの股間を刺激する。
水割りを口に含み、美緒を抱き寄せると目を閉じる。水割りを飲む前から目元を朱に染める姿が愛おしい。
ゴクッ・・・首に回した左手で美緒を支え、口移しに流し込むと喉を鳴らして嚥下する。
白い喉が色っぽく上下する様子に我慢できなくなったオレは右手をバスローブの紐に伸ばす。
「アッ・・・優しくしてね・・・久しぶりだから緊張する・・・」
まさかと思うが、美緒の口から最後に抱かれた男の名前を聞かされる事を避けるために唇を重ねる。
アッ、ウッウゥゥ~・・・柔らかい唇の感触に一瞬、我を忘れかけたが立ち直り、上下の唇を挟んだり舐めたりしながら美緒の反応を待つ。
美緒の手がオレの頬を撫で始めたので紐に掛けた手をゆっくり引っ張る。
左手で美緒を支えたまま、バスローブの前を開いて剥き出しにした肌に右手を這わす。脇腹から撫で上がってもブラジャーの感触はなく、下腹部に向けて撫で下ろしてもショーツに触れる事はない。
「確かめなくても穿いてないよ・・・早く愛撫して欲しいからじゃなく、シャワーの後はいつも素肌に羽織るの・・・あぁ~ン、気持ち良い」
オレの気持ちを先読みするような言葉に豊かな感受性の持ち主だろうと想像して気持ちが温かくなり、十分に理解し合うまでは繊細な心を傷つけないようにと誓う。
「ベッドに運んで・・・アァ~ン、ドキドキする。ずっと待っていたんだから・・・」

ベッドに寝かせてバスローブを大きく開き、白い肌を露わにする。
じっと見つめると羞恥で朱に染めた顔を背けて目を閉じる。息が徐々に荒くなって上半身を上下させ、しどけなく開いた口から吐息が漏れる。
「お願い、何でもいいから話して・・・何も言わずに見つめられるのは恥ずかしい」
きれいだ・・・誰に言うともなく一言漏らして手を伸ばす。
顔にかかる乱れ髪に手櫛を入れて整え、頬を撫でて鼻梁をなぞる。
閉じていた目を開けた美緒は優しく微笑んで見せ、本当にきれい??と問う。
「あぁ、きれいだし可愛い。今日まで我慢していた事を後悔してるよ」
「嬉しい・・・今日まで待っていて良かった・・・」
オレの手は美緒の存在を確かめるように肌を這う。
肩を撫で、鎖骨の窪みを指でなぞる。
ウッ・・・ハァハァッ・・・指が乳房の麓に行きつくと、美緒の身体は震えを帯びる。呼吸に合わせて上下する乳房を手の平で撫で、先端は見るだけに留めて腹部の括れに沿って撫で下ろし、成熟した女性らしく張りのある腰の感触に唾を飲む。
縦長で手入れの行き届いた臍に続く自然な膨らみを持つ下腹部はバギナを守る恥毛と境を接し、オレの視線が股間に吸い寄せられると腿を蠢かす。
「イヤンッ・・・ハァハァッ・・・視線がいやらしい」
手入れの行き届いた恥毛はこんもりと盛り上がる丘に生え、指先で撫でて指を絡ませ優しく引っ張ると、アンッ、いやっと、可愛い声を漏らして下半身を捩る。

おとぎ話

膝枕-2

そうだ、そんな事があった・・・
仰向けの姿勢を反転し、ママの太腿に顔を擦りつけた。
「いい匂いがする・・・なんか懐かしい」
「くくくっ・・・そりゃそうよ、懐かしいはず。柏木さんの頭の匂いよ」
そうか、オレは自分の頭の匂いに催しそうになったのか。

オレはソファに座りママを立たせる。
上半身をプレスの効いた白いブラウスで包み、真っ赤なキャミソールとレースショーツ、黒いバックシームのストッキングを赤いガーターで留めている。
「そんな色っぽい恰好をスカートで隠していたの??」
「フフフッ、ばかね・・・膝枕をするためにショーツとストッキングのお色直しをしたのよ・・・」
「ウッ・・・それはどうも」
相変わらず、好きな女を前にして間の抜けたことしか言えない自分が歯がゆい。
「何か飲む??」
「いや、止めとく。今日こそ自分に正直になりたいから・・・」
「えっ・・・どう言う事??・・・そうなの??そう言う事・・・なの??」
「ダメかい??」
「バカッ・・・そんな事を確かめたりしないでよ。好きな女は押し倒しちゃえば好いじゃない」
「そうか・・・そうだな」
「ウフフッ・・・念のため言っとくけど、私の住まいはこの二階だって知ってるよね??それと・・・私には、美緒って名前がある」

「男が好きとは思わなかったけど童貞かと思っていた・・・ウフフッ、冗談よ」
「この歳で初めてだったらどうする??」
「う~ン・・・色々教えてあげる。私好みに・・・お風呂は狭いから先に入って、私は後でシャワーを使うから・・・」
「シャワーなら二人でも大丈夫だろう??先に行ってるよ・・・」

ボディシャンプーにまみれて自然と鼻歌が出るのは、誘いたくても声すら掛けられなかった美緒が肌も露わに近付くのを待っているからなのか、それとも単に肌を叩く湯が気持ち良いだけなのか。
好きな女は押し倒しちゃえば好いじゃない、美緒の言葉が頭をよぎる。
「入っても良い??・・・入るわよ」
シャワーキャップを被り、胸と股間を手で隠した美緒が俯き加減に入ってくる。
かすかに頬が紅潮しているのはバスルームの熱気がすべての原因と思いたくない。

有無を言わせず、両手首を掴んで頭上の壁に押し付けシャワーキャップを引き剥がす。
「イヤンッ、押し倒されちゃうの??・・・オオカミを部屋に入れちゃったの??可哀そうな私、助けてくれる人がいない部屋で襲われちゃう・・・ハァハァッ」
両手を頭上で押し付けられて真っ赤に染めた瞳を挑むようにオレに向けていた美緒が息を荒げて顔を背ける。
シャワーが二人に降り注ぎ、美緒は顔に張り付いた髪を剥がそうとして頭を振り、オレは無言のままで唇を重ねる。
ムフッ、ウググッ・・・ウッ、ウゥゥ~・・・美緒の両脚が震えを帯びて立っているのが辛そうに顔を顰める。
掴んでいた手首を離して背後から美緒を抱きしめて首筋に唇と舌を這わせ、こんな風にしたかったと囁く。
「あなたが、こんなに激しいと思わなかった・・・いつまで待っても誘ってくれないから私に気がないのか、あるいは優しすぎるのかって思ってた・・・」
「オレは好きな女性には臆病になる・・・」
「ただ抱きたいだけなら、すぐに誘えるのに??・・・離れられなくなるくらい、いっぱい可愛がってね・・・待ちくたびれたんだから」

ボディシャンプーを手に取り美緒の肩に垂らして肩から鎖骨に塗り広げ、乳房の麓を掬うようにしながら頂上に撫で上がる。
「ちっちゃくない??物足りない??」
「オレには丁度いいよ。すっぽり手に馴染む感じが好いよ」
「ほんとう??アキちゃんのオッパイを見ていると羨ましくって・・・直に見た事はないけどね。男ならそそられそうな谷間が出来てるでしょう・・・」
「うん、確かに気になるな・・・でも、オレには美緒のオッパイが好いよ」
「嬉しい、美緒って名前を呼んでくれた・・・イヤンッ、そんなとこ・・・そこは自分で洗う・・・」
オレの手を掴んだ美緒は身体を入れ替えて向き合い、胸に顔を埋める。
「どうした??」
「嬉しいの・・・私の事を好きじゃないのかって思い始めていたから・・・いぃ、何も言わなくていいの。今は何も聞きたくない」
美緒はオレの唇に人差し指を当てて何も言わなくていいと言う。

肌を密着させた二人の間にボディシャンプーを垂らす。
立ったままする風俗遊びは美緒も気に入ったようで口元をゆるめ、オレの背中に回した手を支えにして膝を上手に使い、ソープ嬢のボディ洗いのように身体を擦り合わせる。
息を荒げて互いの肌を擦り合わせて洗った二人の間には、待ちわびた時間を埋める親密さが沸き上がり何度もベッドを共にしたような安心感が生まれる。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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