彩―隠し事 244
余韻 -12
シャワーで済ませた栞が溜めてくれた湯に浸かり着けたままのプラチナチェーン下着に指を這わせて目を閉じる。
この姿を見た栞は何と言うだろう……隠し事を話すのは時期尚早だろうか、そんなことはない。
AV出演や課長の転勤がきっかけで不倫の清算に複数の男性に可愛がってもらったということを聞かされた栞に秘密を持ち続けるのは親友と呼ぶのを憚られるような気がする。
パンッ……両手で頬を叩いた優子はもうこのことは考えない、隠し事を一つ栞に伝えると決意を新たにする。
腋下や股間を特に入念に洗った優子はフゥッ~と息を吐き、パジャマを着けてリビングに戻る。
「待ちきれないから味見を兼ねてカナッペを食べたけど美味しいね。このクラッカーは??」
「チャイブクラッカー。チャイブの和名はセイヨウアサツキって言うんだって……ちょっと待って、夫から電話」
スマホを手にした優子は栞に視線を向けたまま、
「もしもし……うん、栞が泊まりに来ている……」
「栞で~す、おじゃましていま~す」
優子は手にしたスマホを栞に向ける。
「聞こえた??栞があなたに挨拶する声……クククッ、そうなの、栞はいつもと同じ……えっ、そうなの。分かった、気を遣わせちゃって、ごめんね」
「どうしたの??ご主人は何て言ったの??」
「栞はいつも元気で声を聴くだけで勇気をもらえるって……二人の邪魔をしちゃ申し訳ないから今日はホテルに泊まるって」
「そうなの??私のせいで、ゴメン。言いにくいけどホテルにはご主人独り??」
「たぶん違うと思う。最近、私が優しく接するから調子に乗っちゃったかもね……しょうがないよ」
「私が泊まることを口実にして不倫相手とお泊りか…………でも、諦めることはないよ、優子のような好い女が待っているんだから帰ってくる。いずれご主人は自分の過ちに気付く時が来る……そうか、優子と二人だけ。何も気にすることはない」
言い終えた栞はパジャマを脱ぎ捨てて素っ裸になり仁王立ちのまま両手を宙に向けて精一杯伸ばす。
「これが明日のAVスター、英子の身体だよ。顔は見せてないけどね。優子もハダカンボになっちゃいなよ」
素っ裸になった栞の胸の膨らみや太ももの付け根辺りに縄模様が残り、夫婦の満ち足りたセックスライフが羨ましくなる。
「私はまだいい。栞が昂奮させてくれるんでしょう??ハダカンボになるかどうかは栞次第、ウフフッ。……乾杯しようよ」
良く冷えた白ワインで乾杯しカナッペに舌鼓を打つ栞は、
「優子はどうして脱がないの??ツルツルマンチャンなのは知っているし、タトゥーやピアスってのも想像できないし……北風と太陽の寓話のように脱ぎたくなるようにするしかないんだ、ふ~ん」
「栞、この縄の痕ってすごく鮮明だけど撮影の名残なの??」
「違うよ、撮影を想い出して昂奮した旦那様が、ウフフッ……ここから先は口にできない、想像してね」
優子の指が胸の膨らみを飾る縄模様をなぞり、縄の痕に沿ってワインを垂らし舌先で舐めとっていく。
「アンッ、いやらしい、どこがってはっきり言えないけど優子は変わったような気がする。仕事が順調ですべてのことに余裕があるのか、私に内緒で男を作って人間の幅が広がったのか分からないけど……もう一度、カンパ~イ」
ワインを飲みカナッペを食べる二人の間にいつもと違う緊張感が漂い、それは時計がコチコチと規則正しく時を刻むにつれて強くなる。
「緊張するね、どうしてかな??二人っきりで、公園で弁当を食べて栞のエッチな体験を聞いても驚くだけで緊張しないのに」
「簡単なことだよ、優子がパジャマを脱がないからだよ……学生時代からの付き合いだけど親にも言えないことを相談して助け合った仲でしょう。その優子が私に何か隠し事をしている……まずは、パジャマを脱いで身体をスッポンポン。その後は色々問い詰めて心もスッポンポンにしてあげる、クククッ」
言い終わると栞は直ぐに立ち上がり、優子が見つけるパジャマを脱がしにかかる。
剥き出しにした上半身を矯めつ眇めつして満足そうに微笑む。
「ふ~ん、オッパイや上半身には秘密はなさそうね。優子、立ちなさい」
「許して、もう少し時間をちょうだい」
「ダメ、立ちなさい……そう、それでいいの。脱がしちゃうよ……えっ、なに、何??どうしたの??これがパンツなの??鍵が付いているよ」
「いやっ、そんなに見つめないで。栞が分かるように話すから……」
シャワーで済ませた栞が溜めてくれた湯に浸かり着けたままのプラチナチェーン下着に指を這わせて目を閉じる。
この姿を見た栞は何と言うだろう……隠し事を話すのは時期尚早だろうか、そんなことはない。
AV出演や課長の転勤がきっかけで不倫の清算に複数の男性に可愛がってもらったということを聞かされた栞に秘密を持ち続けるのは親友と呼ぶのを憚られるような気がする。
パンッ……両手で頬を叩いた優子はもうこのことは考えない、隠し事を一つ栞に伝えると決意を新たにする。
腋下や股間を特に入念に洗った優子はフゥッ~と息を吐き、パジャマを着けてリビングに戻る。
「待ちきれないから味見を兼ねてカナッペを食べたけど美味しいね。このクラッカーは??」
「チャイブクラッカー。チャイブの和名はセイヨウアサツキって言うんだって……ちょっと待って、夫から電話」
スマホを手にした優子は栞に視線を向けたまま、
「もしもし……うん、栞が泊まりに来ている……」
「栞で~す、おじゃましていま~す」
優子は手にしたスマホを栞に向ける。
「聞こえた??栞があなたに挨拶する声……クククッ、そうなの、栞はいつもと同じ……えっ、そうなの。分かった、気を遣わせちゃって、ごめんね」
「どうしたの??ご主人は何て言ったの??」
「栞はいつも元気で声を聴くだけで勇気をもらえるって……二人の邪魔をしちゃ申し訳ないから今日はホテルに泊まるって」
「そうなの??私のせいで、ゴメン。言いにくいけどホテルにはご主人独り??」
「たぶん違うと思う。最近、私が優しく接するから調子に乗っちゃったかもね……しょうがないよ」
「私が泊まることを口実にして不倫相手とお泊りか…………でも、諦めることはないよ、優子のような好い女が待っているんだから帰ってくる。いずれご主人は自分の過ちに気付く時が来る……そうか、優子と二人だけ。何も気にすることはない」
言い終えた栞はパジャマを脱ぎ捨てて素っ裸になり仁王立ちのまま両手を宙に向けて精一杯伸ばす。
「これが明日のAVスター、英子の身体だよ。顔は見せてないけどね。優子もハダカンボになっちゃいなよ」
素っ裸になった栞の胸の膨らみや太ももの付け根辺りに縄模様が残り、夫婦の満ち足りたセックスライフが羨ましくなる。
「私はまだいい。栞が昂奮させてくれるんでしょう??ハダカンボになるかどうかは栞次第、ウフフッ。……乾杯しようよ」
良く冷えた白ワインで乾杯しカナッペに舌鼓を打つ栞は、
「優子はどうして脱がないの??ツルツルマンチャンなのは知っているし、タトゥーやピアスってのも想像できないし……北風と太陽の寓話のように脱ぎたくなるようにするしかないんだ、ふ~ん」
「栞、この縄の痕ってすごく鮮明だけど撮影の名残なの??」
「違うよ、撮影を想い出して昂奮した旦那様が、ウフフッ……ここから先は口にできない、想像してね」
優子の指が胸の膨らみを飾る縄模様をなぞり、縄の痕に沿ってワインを垂らし舌先で舐めとっていく。
「アンッ、いやらしい、どこがってはっきり言えないけど優子は変わったような気がする。仕事が順調ですべてのことに余裕があるのか、私に内緒で男を作って人間の幅が広がったのか分からないけど……もう一度、カンパ~イ」
ワインを飲みカナッペを食べる二人の間にいつもと違う緊張感が漂い、それは時計がコチコチと規則正しく時を刻むにつれて強くなる。
「緊張するね、どうしてかな??二人っきりで、公園で弁当を食べて栞のエッチな体験を聞いても驚くだけで緊張しないのに」
「簡単なことだよ、優子がパジャマを脱がないからだよ……学生時代からの付き合いだけど親にも言えないことを相談して助け合った仲でしょう。その優子が私に何か隠し事をしている……まずは、パジャマを脱いで身体をスッポンポン。その後は色々問い詰めて心もスッポンポンにしてあげる、クククッ」
言い終わると栞は直ぐに立ち上がり、優子が見つけるパジャマを脱がしにかかる。
剥き出しにした上半身を矯めつ眇めつして満足そうに微笑む。
「ふ~ん、オッパイや上半身には秘密はなさそうね。優子、立ちなさい」
「許して、もう少し時間をちょうだい」
「ダメ、立ちなさい……そう、それでいいの。脱がしちゃうよ……えっ、なに、何??どうしたの??これがパンツなの??鍵が付いているよ」
「いやっ、そんなに見つめないで。栞が分かるように話すから……」