偽者 ~PRETENDER~ -64
佐緒里と内藤 -36
佐緒里の別れた亭主、いや元亭主はセックスでも独りよがりで自分さえ満足すればいいというタイプで、挿入も性急なら佐緒里の反応にお構いなしで貧相なペニスを擦りつけて男汁を吐き出すというモノだった。
佐緒里の心の奥で秘かに隠れていた被虐心を好む性癖をもってすれば、そんな男のセックスでも満足できたかもしれないのに受け入れることが出来なかった。
そんな佐緒里が自ら望んで仁王立ちの内藤の前で跪き、喉の奥深くに吐き出された精子を飲み込んで悦びを得たり、他人に恥ずかしい姿を見られるかもしれないと思いながら股間を濡らしたり、犬用の首輪をつけられてワンちゃん歩きもした。
今思えば、自分でも気付かずにいた被虐心が内藤を見た瞬間に姿を現し、本能のままその思いに従うと予期しない快感に浸ることが出来た。
被虐心の持ち主とは言えいつでも責められて悦ぶわけではなく、男の胸に抱きしめられて優しく愛されて深い快感に酔うこともある。
「幸せ……」
何気なく呟いた佐緒里の言葉に内藤の股間が反応する。
「あれっ、どうしたの??ピクンってなったよ」
「しょうがないだろう、可愛い佐緒里が目の前にいるんだから」
挿入が浅く、強い刺激を得ることのない対面側位でつながる二人は昂奮の最中にあったことも忘れて会話を楽しむ余裕がある。
「抜けちゃいそう、奥まで突き入れてくんなきゃ不安」
股間を密着したまま上体を引いて動く余裕を得た内藤がグイッと突き入れると、「ウグッ、グゥッ~……そんなに突かなくてもいいのに、離れない程度でいいの……もっと、くっついてなきゃイヤだ」
「我が儘だなぁ、佐緒里は」
「我が儘じゃいけないの??嫌いになる??」
「確か言っただろ……我が儘を言っても嫌いにならないし、我が儘な言葉の似合うのが好い女や可愛い女」
「クククッ、私のそんな言葉を可愛いと思うってことは惚れているんだ……そうなの??」
「クククッ……ほら見てごらん。ピンクで可愛いかった乳首がプックリ勃起してエロイよ」
「見えないよ。鏡を取って……」
手を伸ばして鏡を取り、くっつけた上半身の間で押しつぶされている乳房と先端が見えるように上半身を反らせて胸の膨らみを映す。
「本当だ、いつもよりも膨らんでいる。勃起って言いかたはいやらしいからキライ」
「ムラムラッとして欲情したオッパイの先端が屹立して弄られるのを待っている、これでいいか??」
「冷静に抑揚なく表現されるとエッチだと感じないからいいかもしれない、フフフッ」
「衣服を着けている時の佐緒里は気品に満ちた高めの女性で声をかけるのもはばかられる……店での、さおりがそうだよ。二人きりになって、男の視線を意識しつつ一枚、また一枚と脱いで下着さえも脱ぎ捨てて隠すものが何もなくなると、ねっとりと男を誘う柔肌が姿を現して胸からウェストの括れを経て張り出した腰からムッチリとした太腿に続くラインの悩ましさは一度でも見ると、。独り寝の夜にまで姿を現して、気が付くと股間のモノを握り締めている」
「クククッ、嘘ばっかり。あなたは私を思い出して独りエッチなんかしない。想像できないもん……でも、それ以外の言葉は、そのまま受け取る、ありがとう」
再び身体を接すると佐緒里は静かに目を閉じ、男のキスを無言のうちに誘う。
側位でつながったまま貪るように舌を絡ませて唾液を啜り、二人の手は髪を擦り、首を抱いて背中を撫でまわす。
ハァハァッ、荒い息の落ち着く間もなく内藤は上半身を離して佐緒里の腰に手を添えて股間を突き出す。
内藤の左手が伸びて佐緒里の右手を掴み、上半身が離れていても股間はつながりつないだ手を通じて心もつながる。
ヌチャッ……ヒィッ~、すごい、奥まで届く……右手で佐緒里の足を掴んで大きく開き、グイッと腰を突き出すとペニスは子宮に届かんばかりに挿入が深くなり、悲鳴と共に悦びの声を漏らす。
佐緒里の声を気にかけることなく内藤はグイグイと股間を押し付けて円を描くように膣口や膣壁を刺激する。
「ダメ、壊れちゃう。気持ちいい……ハァハァッ、少し休ませて」
持ちあげた足を下ろして離れた身体を密着し、額にチュッと唇を合わせて羞恥に染まる瞳を見つめながら髪を撫でて、
「可愛いよ、いっぱい気持ち善くなろうな」と、囁く。
穏やかな表情に戻った佐緒里は、
「上になりたい、いいでしょう??」
対面側位から騎乗位に変化した内藤を跨いだ佐緒里は乱れ髪を搔き上げて頬を緩める。
「今までの敵討ちをするからね」と呟いて笑みを浮かべる。
仁王立ちのオレの前で跪いてファラチオして精液を飲み込み、恥ずかしい格好を他人に見られるかもしれないスリルを味わいたというのは全て佐緒里の被虐心を満たしてあげるためだっただろうとは言わずに、
「見上げる佐緒里も色っぽいなぁ……クククッ」
佐緒里の別れた亭主、いや元亭主はセックスでも独りよがりで自分さえ満足すればいいというタイプで、挿入も性急なら佐緒里の反応にお構いなしで貧相なペニスを擦りつけて男汁を吐き出すというモノだった。
佐緒里の心の奥で秘かに隠れていた被虐心を好む性癖をもってすれば、そんな男のセックスでも満足できたかもしれないのに受け入れることが出来なかった。
そんな佐緒里が自ら望んで仁王立ちの内藤の前で跪き、喉の奥深くに吐き出された精子を飲み込んで悦びを得たり、他人に恥ずかしい姿を見られるかもしれないと思いながら股間を濡らしたり、犬用の首輪をつけられてワンちゃん歩きもした。
今思えば、自分でも気付かずにいた被虐心が内藤を見た瞬間に姿を現し、本能のままその思いに従うと予期しない快感に浸ることが出来た。
被虐心の持ち主とは言えいつでも責められて悦ぶわけではなく、男の胸に抱きしめられて優しく愛されて深い快感に酔うこともある。
「幸せ……」
何気なく呟いた佐緒里の言葉に内藤の股間が反応する。
「あれっ、どうしたの??ピクンってなったよ」
「しょうがないだろう、可愛い佐緒里が目の前にいるんだから」
挿入が浅く、強い刺激を得ることのない対面側位でつながる二人は昂奮の最中にあったことも忘れて会話を楽しむ余裕がある。
「抜けちゃいそう、奥まで突き入れてくんなきゃ不安」
股間を密着したまま上体を引いて動く余裕を得た内藤がグイッと突き入れると、「ウグッ、グゥッ~……そんなに突かなくてもいいのに、離れない程度でいいの……もっと、くっついてなきゃイヤだ」
「我が儘だなぁ、佐緒里は」
「我が儘じゃいけないの??嫌いになる??」
「確か言っただろ……我が儘を言っても嫌いにならないし、我が儘な言葉の似合うのが好い女や可愛い女」
「クククッ、私のそんな言葉を可愛いと思うってことは惚れているんだ……そうなの??」
「クククッ……ほら見てごらん。ピンクで可愛いかった乳首がプックリ勃起してエロイよ」
「見えないよ。鏡を取って……」
手を伸ばして鏡を取り、くっつけた上半身の間で押しつぶされている乳房と先端が見えるように上半身を反らせて胸の膨らみを映す。
「本当だ、いつもよりも膨らんでいる。勃起って言いかたはいやらしいからキライ」
「ムラムラッとして欲情したオッパイの先端が屹立して弄られるのを待っている、これでいいか??」
「冷静に抑揚なく表現されるとエッチだと感じないからいいかもしれない、フフフッ」
「衣服を着けている時の佐緒里は気品に満ちた高めの女性で声をかけるのもはばかられる……店での、さおりがそうだよ。二人きりになって、男の視線を意識しつつ一枚、また一枚と脱いで下着さえも脱ぎ捨てて隠すものが何もなくなると、ねっとりと男を誘う柔肌が姿を現して胸からウェストの括れを経て張り出した腰からムッチリとした太腿に続くラインの悩ましさは一度でも見ると、。独り寝の夜にまで姿を現して、気が付くと股間のモノを握り締めている」
「クククッ、嘘ばっかり。あなたは私を思い出して独りエッチなんかしない。想像できないもん……でも、それ以外の言葉は、そのまま受け取る、ありがとう」
再び身体を接すると佐緒里は静かに目を閉じ、男のキスを無言のうちに誘う。
側位でつながったまま貪るように舌を絡ませて唾液を啜り、二人の手は髪を擦り、首を抱いて背中を撫でまわす。
ハァハァッ、荒い息の落ち着く間もなく内藤は上半身を離して佐緒里の腰に手を添えて股間を突き出す。
内藤の左手が伸びて佐緒里の右手を掴み、上半身が離れていても股間はつながりつないだ手を通じて心もつながる。
ヌチャッ……ヒィッ~、すごい、奥まで届く……右手で佐緒里の足を掴んで大きく開き、グイッと腰を突き出すとペニスは子宮に届かんばかりに挿入が深くなり、悲鳴と共に悦びの声を漏らす。
佐緒里の声を気にかけることなく内藤はグイグイと股間を押し付けて円を描くように膣口や膣壁を刺激する。
「ダメ、壊れちゃう。気持ちいい……ハァハァッ、少し休ませて」
持ちあげた足を下ろして離れた身体を密着し、額にチュッと唇を合わせて羞恥に染まる瞳を見つめながら髪を撫でて、
「可愛いよ、いっぱい気持ち善くなろうな」と、囁く。
穏やかな表情に戻った佐緒里は、
「上になりたい、いいでしょう??」
対面側位から騎乗位に変化した内藤を跨いだ佐緒里は乱れ髪を搔き上げて頬を緩める。
「今までの敵討ちをするからね」と呟いて笑みを浮かべる。
仁王立ちのオレの前で跪いてファラチオして精液を飲み込み、恥ずかしい格好を他人に見られるかもしれないスリルを味わいたというのは全て佐緒里の被虐心を満たしてあげるためだっただろうとは言わずに、
「見上げる佐緒里も色っぽいなぁ……クククッ」
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